岩波文庫<br> 静かなドン 〈3〉

岩波文庫
静かなドン 〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003263334
  • NDC分類 983
  • Cコード C0300

出版社内容情報

第1次大戦から10月革命にいたる近代ロシア最大の激動期,南ロシアのドンのコサックたちは,どのようにみずからの道を切りひらいたか.主人公グリゴーリーの悲劇的運命をたどりながら,さまざまな階層の人間を生きいきと描きだしたこの小説は,スケールの雄大さ,ストーリーの面白さと相まって,「戦争と平和」と並ぶ傑作と称えられている.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

26
ドン川沿いの村の生活は殆ど出てこなくて、主に第一次世界大戦の最中に着々と勃発するロシア革命の場面。陽気で冗談ばかり言ってて馬を大切にするコサックたちも、徴兵され自分達が誰と闘っているかもよくわからず、そのまま革命に参加させられようとしている。「扇動者」の話を信じたり信じなかったり右往左往するコサック達。ドン川の愛称は「白髪のドン」。爺様の様な川のほとりでの生活に戻れるのか。2019/10/04

ソングライン

15
1917年世界大戦が続くなか、ペトログラードでは革命政府が成立し、皇帝が退位します。ロシア軍の総帥コルニーロフは反革命を掲げ、ペトログラードへの軍の招集を行い、ロシアは内戦状態を呈します。ドン・コサックの人々の中でも貴族階級のリストニーツキ―はコルニーロフに賛同し、ブンチューク、アレクセーエヴィッチは革命政府に忠誠をつくします。グリーシャの登場は少なく、ロシア革命の中のコサックの人々の混迷が描かれる三巻です。2021/04/28

バナナフィッシュ。

3
区切りでレビュー。戦争で感覚が麻痺し、地位も与えられ好き勝手にグリゴーリーの生き様は、羨ましくはないけれど、清々しい。自分の妻にも公言するし、子分に昔の浮気相手を呼び寄させ、気持ちのいい俺様気質を発揮する。けれども戦争で垣間見える人の人生や世界の一瞬は、ビルの合間の人生では味わえない瞬間の連続で読んでいてとても美しい。2024/09/16

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