岩波文庫<br> 静かなドン 〈2〉

岩波文庫
静かなドン 〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 361p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003263327
  • NDC分類 983
  • Cコード C0000

出版社内容情報

第1次大戦から10月革命にいたる近代ロシア最大の激動期,南ロシアのドンのコサックたちは,どのようにみずからの道を切りひらいたか.主人公グリゴーリーの悲劇的運命をたどりながら,さまざまな階層の人間を生きいきと描きだしたこの小説は,スケールの雄大さ,ストーリーの面白さと相まって,「戦争と平和」と並ぶ傑作と称えられている.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

24
第一次世界大戦が始まり、コサックの若者達も徴兵される。機関銃や大砲に騎馬で闘うコサック達。息子を戦場に送り出す父親の抑えがたい悲しみ。喧嘩腰の会話が冗談のやりとりで終わるコサックの付き合い。自分のイメージしていたロシア人とはコサック人の事だったらしい。どうもコサック版「戦争と平和」らしい感じになってきた。白兵戦の惨さも、それにほとほと嫌になってしまう主人公。うーん。後六巻。2019/08/10

ソングライン

13
オーストリア、ドイツとの大戦がはじまり、コサック騎兵として参戦するグリーシカ、幼い子供と共に将軍の屋敷で女中として暮らすアクシーニヤ、グリーシカに捨てられたナターリアは自殺を図るも死にきれず、グリーシカの実家メレホフ家で彼の帰りを待ちます。悲惨な戦争の中で、グリーシカは上流階級のために虚しく死んでいくことに疑問を持ち始めます。負傷し故郷に帰還したグリーシカはアクシーニヤの不実をしり、暴れ彼女との縁を切ります。野獣のようなグリーシカは何処へ向かうのか、次巻へすすみます。2021/04/20

井蛙

3
『戦争と平和』のニコライ・ロストフが、敵味方の別さえ判然としない混沌とした戦場の中に死すべき運命を持った者と生き延びるべく定められた者とのあわいを直観するように、グレゴーリー・メレホフにもまだしかるべき死期は訪れていない。彼はいわば物語としての特権的な要請、それだけが彼を物語の主人公として措定するあの特権的な力によって生かされている。彼はこれからまだあらゆること(妻を寝取られる以外に)を、ロシアが目撃する未曾有の歴史(それはトルコとの戦争とはまったく趣きを異にしているだろう)を目撃しなければならないのだ。2020/10/11

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