出版社内容情報
1873年週刊誌「市民」に約1年にわたって連載されたものと,のち自費で刊行した雑誌「作家の日記」に2年余にわたって執筆されたものを含む.内容は単なる日記ではなく,随想・評論・批評・創作など広汎におよんでいる.円熟した作家の思想と生活体験のすべてを伝え,ドストエフスキー研究に欠くことのできない貴重な資料.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
amanon
5
ようやく最終巻まで読み終えた…しかも、この巻がとりわけ注釈が少なかった気がする(笑)。同時代に生きたロシア作家、また当時のヨーロッパや自国の情勢についての考察など、小説作品からは垣間見ることのできない、作者の視点や思考を知るうえで、このうえもなく貴重な文献なのにもかかわらず、その歴史的背景についての説明があまりに乏しいのは、痛恨の極み。また、最終章では、ロシアとアジアとの関係について考察されており、ロシアの微妙かつ複雑な立ち位置がうかがえるが、詳細な注釈があれば、どれほど魅力的な読み物になりえただろう。2023/12/15
Tonex
1
ドストエフスキーの個人雑誌「作家の日記」から、1877年11月号、12月号、1880年8月号、1881年1月号を収録。発行が飛び飛びになっているのは、大作『カラマーゾフの兄弟』の執筆に専念するため休刊したもの。1880年8月号は6月のプーシキン記念祭を受けての臨時発行。このプーシキン記念祭でのドストエフスキーの講演は全ロシア知識階級の血をわかしたらしい。1881年1月号は雑誌の復刊第一号だったが、まもなくドストエフスキーが死去したため、これが最終号となった。2014/10/17




