岩波文庫<br> カラマーゾフの兄弟 〈第4巻〉 (改版)

個数:
電子版価格
¥990
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

岩波文庫
カラマーゾフの兄弟 〈第4巻〉 (改版)

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月30日 19時55分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 406p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003261521
  • NDC分類 983
  • Cコード C0197

出版社内容情報

暴力を否定し,調和的な愛を強調するこの作品は,作者最後のかつ最高の傑作で雄大な構想,複雑で緻密な構成,人間精神の深刻な把握,また人類の苦悩に対する深い理解と愛情とをもつ.淫蕩なフョードルを父に持つ三人の兄弟を主人公に,悪夢のような一家の形成から破滅に至るまでの複雑多岐な内容を短時日の事件の中に描き出す.

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mukimi

111
2年かけて遂に読了。4巻が一番感激した。わかる、これがまごう事なき歴史的名作である理由が。イワンが幻覚と熱い討論を繰り広げるシーンは(真夜中に真っ暗な部屋で読んでいたので)脳細胞が興奮し時空を超えて19世紀ロシアまで開かれてしまうような異様な読書経験をした。人間の理知・情動が最高潮に達する裁判シーンでは鳥肌が立ち「ああすごい...」と声がもれた。最終章のアリョーシャの心の美しさには涙が溢れた。全ての登場人物が身近な友人のように感じられるようになった今、最初から読み返したいという無謀な思いに駆られている。2022/07/17

syaori

67
ゾシマ長老は一粒の種子を「民衆の胸に投げ」よと言いましたが、この物語はその種子だったように思います。作者は長老や検事の口から「現在の悲劇的な混沌」を告発しましたが、作者が描いたカラマーゾフの涙と苦悩、彼らが見出した歓喜は、そんな混沌の中で富や権利を追い、自分以外を信じずに「孤独に陥って」いる人々、「俺さえ無事ならかまわない」という世界に作者が蒔いた種子なのだと思います。そしてこの「真実なもの」の輝きは現在も「一点の光の如く、偉大なる暗示の如く」私たちを導いてくれているのだと思います。「カラマーゾフ万歳!」2020/07/08

tokko

20
長い。長いんだけれど癖になる。この、読んでいてもすぐに終わらないということは、本好きにはありがたい。この物語の骨子となる「父親を殺して恋を勝ち取る」のは「オイデュプス王」のテーゼが通奏低音となっているのか。さらに当時のキリスト教(社会通念)の存在意義、道徳、自我、法などが複雑に絡み合って葛藤を形成する。悲劇的だけれどそれほど陰鬱にならない、熱苦しくもありどこかカラッとした冷たさをもつ、そんな二律背反を見事に同居させた不思議な力を感じました。2015/04/11

13
裁判でどれだけ真摯に演説しても、結局受け取り手が成熟していなければその価値は目減りしてしまうという描写がなんとも…これは執筆当時の時代だからではなく、現代でも変わっていないように思う。情報というものはいつの時代もとても重要なものだが、それを広く流布する人、受け取って自分なりにまとめる人、そのどちらもが情報を適切に、かつ理性的に処理できるだけの成熟をしていなければ流布する人の思惑にはまってしまったり、誤って理解したりしてしまう。いろんな読み方があるけど今回は最後の裁判の描写でそんなことを思った。2022/03/26

弥勒

12
長い長い物語が幕を閉じた。私たちはそれぞれにそれぞれの思惑や感情、真理や信仰といったものがある。それ故に、一人一人のことを正確に知ろうとすれば、先入観を排してその人と面と向かい合って、深く理解しようとする必要がある。ミーチャは表向きは大変粗暴で情欲にまみれた陋劣漢ではあったが、その実は善や高尚なこと、そして美を愛する潔白な人であった。大事な人であればあるほど、そしてその人を知りたく思えば思うほど、私たちは先入観を排してその人の欠点をも含めて認め、信じ、長く付き合っていかなければいけないと思う。2015/09/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/540294
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。