岩波文庫<br> オブローモフ〈中〉 (改版)

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岩波文庫
オブローモフ〈中〉 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 477p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003260630
  • NDC分類 983
  • Cコード C0197

出版社内容情報

オブローモフは優しい純真な魂と非凡な才能をもっているが,実際的意力の欠けた青年で遊惰と無為の中に空しい日を送る.熱情的な少女オリガの純な愛に対してさえ,能動的な反応を示すことができぬほど行動の能力を封鎖されている.ロシア文学における無用者の典型をみごとに描ききったゴンチャロフ(1812‐1891)の代表作.

内容説明

いつまでもベッドを離れないオブローモフだったが、知的な少女オリガとの出会いによって、胸をはずませ、明るい未来の展望さえ思い描くに至った。しかし、それも束の間、結局は、この愛もオブローモフを現実生活に正面から立ち向かわせることはできないのだった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

88
あまりにも不正や狡さがまかり通っていく。それのいいカモであるオズローモフを見ていられない。人のいい貴族や地主は、そんなオズローモフをいつまでも仲間だと受け入れているが、しっかりとしたシュトルツだけが、彼の怠惰な生活に呆れ、正しい道にオズローモフを導こうとしてくれる。ただ、シュトルツは名前でわかるように父がドイツ人だ。オズローモフはシュトルツのおかげで恋もする。なのに、ああ、なんということか、またあの怠惰な性格が前に出てきてしまう…。2015/12/12

みつ

20
「今をはずしたら永久に機会は来ない」と生活を変えるように親友シュトルツは忠告するが、オブローモフは耳を貸す気配はない。彼の紹介で出会ったオリガとの間に恋愛感情は芽生えるが一進一退を繰り返すばかり。この間の煮え切らなさもオブローモフシチナ(気質)のなせる業か。オリガともども素敵な人だけに、なんとかならないものかと読んでいてやきもきしてしまう。物語の最初に登場したタランチェフがオブローモフに罠を仕掛け、彼は窮地に陥る。「靴下は55足あるけれどどれもたいていだめなものばかり」とは、落魄した生活ぶりを物語り秀逸。2024/12/01

テイネハイランド

16
図書館本。この巻では、主人公の親友シュトルツと恋愛相手オリガがいよいよ登場。物語の展開上に起伏が生まれるため上巻よりも遥かに面白い。とはいえ中巻だけで477ページもあり、最初は、延々と校舎の周りをランニングしているような気分に陥いるが、中巻残り200ページ分あたりから、オブローモフの置かれている悲惨な状況がひしひしと伝わるようになり、それが痛いのやら快感なのやらわからなくなってくる(ランナーズハイ?)。笑えるというよりヘンな感覚が味わえる小説であることは確実に保証できるかもしれない。2016/09/25

Tomoko.H

10
魂を目覚めさす溌剌とした女性オリガに出会い、うって変わって部屋着や昼寝と別れ活発になるオブローモフ。希望が出てきたぞ…しかし、結婚するにはお金!領地の整理やらいろんな生活の面倒事をやっていかなくてはならないのだ。2017/06/21

Nemorální lid

5
自堕落な主人公オブローモフに親しき女性が出来たことで、一気に物語が変貌を遂げる当著。しかしオブローモフが『オブローモフシチナ!』(p.473)などと自らの怠惰性を自虐する場面には些か憐憫の情を思い起こさせた。オブローモフシチナ、言い換えて"オブローモフ気質"は決して悪いものでは無い。しかし悲劇的なまでの純粋性ゆえにマイナスへと転落してしまう。当著もそのオブローモフシチナの影が徐々に見え始めている。積み重なる問題と併せて、まるで夢の世界に居た主人公が現実に追い落とさていく展開が非常に辛く、悲しみさえ覚える。2018/12/28

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