岩波文庫<br> オブローモフ〈上〉 (改版)

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岩波文庫
オブローモフ〈上〉 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003260623
  • NDC分類 983
  • Cコード C0197

出版社内容情報

オブローモフは優しい純真な魂と非凡な才能をもっているが,実際的意力の欠けた青年で遊惰と無為の中に空しい日を送る.熱情的な少女オリガの純な愛に対してさえ,能動的な反応を示すことができぬほど行動の能力を封鎖されている.ロシア文学における無用者の典型をみごとに描ききったゴンチャロフ(1812‐1891)の代表作.

内容説明

懶惰と無気力が骨の髄までしみこんでいるロシアの青年貴族オブローモフ。オネーギン、ペチョーリン、ルージンなどの系譜につらなる「無用者」「余計者」の典型を見事なまでに描き切ったゴンチャロフの代表作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

95
のっけからオブローモフの呑気さ、その坊っちゃんぶりにあきれる。甘やかされて育ったわけではないけれど、野望もなく、ズルさも持ち合わせず、人がやたらといい30代の男。これは長所であるのだろうか?財産を徐々に食い潰し、たかってくる輩には妙に寛大で、自分のものを守るすべを知らない男は、チェーホフの『桜の園』を思わせるが、ギリギリのところで忠実なザハーエフがたかってくるタランチェフと堂々と対峙してくれるし、合間に登場するシュトルツに期待が持てそうだ2015/12/12

みつ

22
遠い昔の学生時代以来の再読。作者ゴンチャロフは、プチャーチンの部下として条約締結のため幕末の日本を訪れたという、大旅行を果たした官僚であったが、その彼が「もう12年間ペテルブルクから一歩も出ないで暮らしている」(p117)という人物を主人公にした小説を書き上げたことが面白い。冒頭からベッドにはいったままで、従僕に「生まれてからこの方、一度も自分で自分の足に靴下をはめたことがない」と言う始末(p182)。それでも夢に現れる田園の無為な生活は今や遠く、金銭的に行き詰まる。彼が心底愛したシュトルツの登場まで。2024/11/28

テイネハイランド

15
図書館本。ゴンチャロフの1859年の作品。上巻まるまる、ロシアの貴族オブローモフの、ごくありふれた怠惰な一日が語られる。現れる登場人物の造形は、手数の多い描写を生かしてバラエティーに富んでいるものの、特に目立った事件が起きず、ジョイスなどのモダニズム小説のように描写に趣向をこらしているわけでもないので、途中で小説を読むのに退屈感を覚えてしまった。その退屈感を後押しするのが、米川正夫による翻訳の拙さである。前回、ウォーの「大転落」の翻訳がよくないと述べたが、この米川訳に比べると上出来に思えるくらいひどい。2016/09/19

三柴ゆよし

12
美しい魂と明晰な頭脳の持ち主でありながら、いかんともしがたい無気力と倦怠の霞に包まれ、終日ベッドのうえで楽しい空想を逞しくする青年貴族オブローモフ。彼に仕え、主人への絶対的な忠誠と軽蔑の念が、ほとんど愛憎半ばするまでに激しい、おそろしく不器用な下男ザハール。とにかく動きのない小説だが、このふたりの掛合と登場人物たちへの克明な描写のふざけっぷりが、尋常でなく面白い。ロシア人気質の一典型を忠実に描いたとみるのもよし、現代にまでつらなる「無用の人」の系譜を見出すもよし、多様な読みを可能とする良作である。2010/02/25

ふくろう

11
「ほかの人はあくせく働いている!おれはそんなことをしたことがない!」 働かないことを絶叫して誇るオブローモフ。すごい小説。なんてったって、上巻300ページの間、ベッドから主人公が動かない。2009/05/10

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