出版社内容情報
ヴォーヴナルグ（1715‐1747）はラ・ロシュフコーとは反対に，人間の性善を信じ美徳の社会的意義を重視し，善悪の判断を人間の理性よりもその心情に訴えた．さらに彼の説く徳は神の恩寵にその基礎を求めぬ点でパスカルとも相違する．32歳で世を去ったモラリストの熱烈な心情の吐露は，ルソーをはじめ後代の心理小説の源とも見なされる．
感想・レビュー
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荏苒 ｂｙｎ
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人は偉大な才能を持たず、えらい地位を諦めても、心情によって両者の上にあることができるＰ114。偉大なる思想は、心情より来る125。人が他人と居て退屈するのも、楽しいのも、只虚栄による223。弱者の憎悪は、その友情より危際ではない285（絆されると損をする）。絶望は我々の誤謬の最大のモノ290。32歳で早世。2019/06/18
