出版社内容情報
十九世紀フランスの詩人ボオドレールの代表的な詩集.苦悩にみちた近代詩人の全生涯,そのはげしい精神的な煩悶,比類なく完璧な芸術――これは近代詩の精髄をなした大古典であり,その影響はすべての近代文学思想芸術に及ぶ.本訳書は,この詩集の研究に専心,象徴詩の真髄をきわめた訳者苦心の邦訳決定版.
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絹恵
44
例えば真実に辿り着いた時の虚心、零れた落胆、深まる憂慮が、湿地に息づく悪の萌芽に繋がります。愛しき日々のときめきが朽ちて、醒めた頭のなかには、空白を埋めるように言葉が咲いて、それは傷付けたり癒したりしながら、他者との距離感を明確にしていくのだと思います。その先で死という永い旅の始まりに散る花を見ます。(PSYCHO-PASS監視官 狡噛慎也4巻より鴇峰季國の本棚から) 2017/10/09
金吾
28
詩は文化を理解し、原語で読まないと伝わらない部分が多いのだろうなあと痛感しながら読みました。訳者はすごいと感じましたが、意味がわからなかったり、感情が全然刺激されない詩が多々ありました。「告白」「憂鬱」「葡萄酒の塊」「孤独者の酒」はいい感じがしました。2023/11/20
musis
20
ジャンジュネを読んだので。狂いそうな感情がどっと入ってくる。どちらかというとフランス文学は普段読み難さを感じてしまうのだけれど、ボードレールは心に入り込んで離さない。本当の暗さに引き摺られる。「人生は一行のボオドレエルにも若かない」 確かに、そうかもしれない、と思う。2014/09/12
吉野ヶ里
16
資源ごみ。訳のせいか? 女性ってこーいう目で見られてたのか。メモ:ポーを尊敬してた。2016/03/05
魚京童!
15
クソムシが2017/05/30