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岩波文庫
暗黒事件 〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 181p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784003252994
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

出版社内容情報

いかなる小説,史書もナポレオン帝政時代のフランス社会の実相をこれほどみごとに示してはいない.独裁政治を裏面から支える秘密警察の策謀弾圧,政治裁判とデッチ上げ事件――本書はバルザックの作品中,特に扱われた事件で興味あるものであり,裁判の公平になお疑念のある今日,痛切に訴える問題を含んでいる.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinka

2
人間喜劇「政治生活風景」より。統領政府から第一帝政にかけての権謀術数を描いた作品。よく中身を見ずに借りたらまさかの旧字、旧仮名遣いというトラップ。2009年の復刊なんですね。政府転倒を目論む旧貴族の企みと、それを阻止しようとする警察庁の探偵との対決が上巻のメイン。ただ警察のトップはあのフーシェなので、本当にナポレオンのために行動しているのかも怪しいところがあったりして、なかなか息詰まる展開。旧体制側にも、思わぬ敵や味方、漢前なヒロインがいて、活劇的なところも。この巻は一旦旧体制の勝利。下巻はどうなる。2016/07/23

akio__

1
歴史に疎いので物語の背景はさっぱり頭に入ってこなかったので途中で止めるかと思ったら、人間描写、展開、それらすべてが秀逸で、最後まで読めてしまった。読めない漢字、理解できていない所が多かったので、いつか再読したい!2009/05/29

takeakisky

0
筋立てが見えてくるまで我慢の読書。実在の人物、実際の出来事にバルザックの作り出した人物と事件が混ざり合い、なんとも心許ない私の知識を通すと、ほんのちょっとの油断で忽ちいろいろ見失う。知っている人が出てくると、わけもなく安心する。日本の本と違って、衣服が殆ど思い浮かべられないことに原因の一端があるなと思いつつも、そんな気持ちをねぢ伏せて読み進める。今度まとめて頭に入れよう。緩緩急緩と話もなかなか進まないが、上巻も半ばで、やっと動く。忍耐が報われる感。2023/09/14

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