出版社内容情報
スタンダールが失恋したことによって,この有名な恋愛論は生まれたといわれる.全体は二部に分れており,第一部はまず恋愛の四つのタイプを挙げ,恋の芽生えとその生態を書く.第二部では恋愛と社会生活との関係を追究する.“結晶作用”ということばで知られる小編『ザルツブルクの小枝』は上巻に収めた.一八二二年.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kei
5
恋愛の分類、国による違い等が面白かった。下巻も読んでみたい。2016/03/08
Ryoma Okamura
0
劇場でも、人気俳優に対してこれと似たことが見られる。観客は、実際の美醜などもう問題にしない。ル・カンはきわだって醜い俳優だったが、たくさんの贔屓をもっていたし、ガリックもまたさまざまの理由からそうであった。これは観客が、俳優の顔だちとか演技などからくる実際の美しさを見ないで、彼らのおかげで味わった快楽を思い出したり、感謝したりして、以前から空想の上で作り上げられていた美しさを見るからである。だから、たとえば喜劇俳優などは、登場するとすぐにその顔だけで笑わせるのである(p.83)。2019/07/31
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