岩波文庫<br> マリヤンヌの生涯 〈3〉

岩波文庫
マリヤンヌの生涯 〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 213p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784003251744
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ボルドー行の車中追剥ぎに襲われ,赤児を残して乗客はみな殺しになった.村の司祭に育てられたマリヤンヌは,司祭兄妹の死後信心家で評判の老人の手に渡される.しかしその老人は実は好色漢であった.そのうえマリヤンヌの初恋の青年が好色爺の甥であったとは…….女性心理の分析家として屈指の作者の筆になる波瀾多き女の一生.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ラウリスタ~

11
なんという急展開!親戚たちからマリヤンヌを奪い返したヴィルヴァル一行は、もう幸せな結婚を残すのみ!っと思いきやの予想外のライバル出現。お母様、ヴィルヴァル、そしてマリヤンヌの三者を中心に、流れが急変する。どうやらこれは単純なロミオとジュリエットではなかったようだ。この物語の中心にあるのは、いかに相手を説得するか、ということ。よよと泣き、もう私に構わないで下さいと懇願し、もう結婚しませんからと約束し、すべてを手に入れてきたマリヤンヌが初めて知る敗北の味。彼女はまさかの仏門に下るのか!?続く!!!2014/05/20

きりぱい

4
これまでは、その人柄が真に善良なのか、実は計算高いのか計りかねていたのだけれど、ここにきてやっぱりマリヤンヌは謙譲の最たる姿だと・・思ったけれど、それもまた必要以上に卑下してみせて(なんて高潔な子なの)と思わせる計算なのか?と、勘ぐってしまう一体どっちなんだ!みんな美徳に感動して涙を流し過ぎだけれど、これで召使いの子供だったらどうなんだ全く。そんなことより根底を覆す心変わりの展開にびっくり。あの乗り越えた苦労は一体・・。おかげで修道女の見事な慰めの言葉もそこそこに、ますます面白くなってたまらん。2013/12/04

takeakisky

0
大分間を空けてしまったが、味付けが濃いので、すぐ記憶が戻る。悪い人と危機の大きさがどんどん小粒になって行く自縄自縛のストーリー。カマキリみたいな親戚をひらりとかわした安心も束の間、高熱に倒れるマリヤンヌ。思い込み一途なヴァルヴィル様はヴァーソン嬢にご執心。どうなるマリアンヌ。よれよれだなあと思っていると第八部の半ばからまたスイッチが入って面白くなる。読ませるところは滅法読ませるが、そうでないところとの差が激しい。一定しない本だ。2024/09/07

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