出版社内容情報
我々が「舌きり雀」や「カチカチ山」の話をいつまでも忘れないように,フランス人の心には美しい詩の形で聞かされたラ・フォンテーヌ(一六二一―九五)の『寓話』が深くしみこんでいる.蝉や蟻や烏や狐などが自由にものを言い行動して人生の知恵を知らぬ間に身につけさせる.フランスの偉大な古典であり,楽しい教科書である.
内容説明
下巻には第2集・第3集を収録。ここではイソップやインド伝来の素材が更に自由に変形され、自身の着想によるものも含めて全く新しい世界が創りあげられている。どの話にも、大人であれ子供であれ読み手に応じた面白さと教訓が秘められている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
19
うちの兄貴が生まれた頃、 上巻の訳を終えた初秋のころ。 訳者は、木曾福島で宿が とれず、旅館のりっぱな 仏壇がある部屋にとめて もらったという(387頁)。 たぶん、上松とか大桑 辺りではないかな? それから南木曾→飯田へ 出たという。リンゴ並木で 詩人の詩碑を見た ようだ。 こんなエピソードも地元の 人間からするとうれしいものである。 「5 願いごと」で、 「富よりも貧困のほうが ずっとましだ」(35頁) なんて書いてある。 健全な精神。安らかな憩い。 中庸の女神の価値を教える。 2014/06/05
viola
6
上巻だけで十分だったかと思います。飽きました・・・。2012/12/05
刳森伸一
2
上巻と比べると長めで読み応えのある寓話が並んでいるが、雰囲気的には同じ感じ。2021/04/21