出版社内容情報
「われわれの美徳は,ほとんどの場合,偽装した悪徳に過ぎない」――よく知られたこの一句が示すように,ラ・ロシュフコー(一六一三―八〇)の箴言は,愛・友情・勇気など美名の下にひそむ打算・自己愛という業を重い律動感のある一,二行の断言であばき,読者を挑発する.人間の真実を追求するフランス・モラリスト文学の最高峰.
内容説明
「われわれの美徳は、ほとんどの場合、偽装した悪徳に過ぎない」―よく知られたこの一句が示すように、ラ・ロシュフコー(1613‐80)の箴言は、愛・友情・勇気などの美名の下にひそむ打算・自己愛という業を重い律動感のある1、2行の断言であばき、読者を挑発する。人間の真実を追求するフランス・モラリスト文学の最高峰。
目次
箴言
削除された箴言(M・S)
没後刊行の箴言(M・P)
考察1~19
ラ・ロシュフコー自画像
レ枢機卿によるラ・ロシュフコー公の肖像
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
103
先日「菜根譚」を読み直しましたが、これも箴言集ということで読みなおしました。前半は「箴言集」で短いエスプリの効いた言葉が後半は「考察」ということで若干長い文章が書かれています。やはり西洋人と東洋人の違いがかなり表れているように感じました。若干皮肉っぽいところなどもあり私はビアズの「悪魔の辞典」や「イソップ物語」を思い出しました。2025/12/14
5 よういち
102
作者のラ・ロシュフコーはフランス貴族の名門の出で、人間性と人間の生き方を探求し書き記したモラリスト。そのロシュフコーがひとつひとつ作り上げた箴言を集めたのが本書である。◆人間性や人間の生き方を皮肉り、辛辣に表現したものが多い。しかし、そこには真実があるのだろうと思う。毒もそれなりに入っていて、耳障りにとれる箴言も多いが、そこは良薬、口に苦しと取るべきだろう。頭から読み込むのではなく、思い出した時にときにパラパラとめくって読んでみるのが良いかと。◆『我々の美徳は、ほとんどの場合、偽装した悪徳にすぎない』2019/06/30
ジョンノレン
51
時々無性に読みたくなる本だ。高邁で逆説的でシニカルで切れ味良く、至極穏やかで知的で趣味の良いものも多数ある一方、理で研がれた極めて鋭い刃で断ったようなとりつく島もないものまで極めて多様。出来得れば体力と気力の充実した時に読むことを勧めます。弱っている時避けた方が良いかも。だからちゃっかり自分自身のバロメーターとしても利用してる。2026/03/09
カブトムシ
48
ラ・ロシュフコー(1613ー80)の箴言は、人間の真実を追求するフランス・モラリスト文学の最高峰といっていいでしょう。「友達の幸福からわれわれがとっさに感じる喜びは、われわれの生来の気だてのよさからくるのでも、友達に抱いている友情からくるのでもない。それは自己愛のひとつのあらわれであって、自己愛が、次には自分も幸福になれそうだとか、友達の幸福から何か便宜を引き出せそうだとかいう希望で、われわれの心をくすぐるのである」(p155)「自己愛」こそ彼の箴言を読み解くキーワードなのです。
スプーン
43
再読。決して感情的に語らず、理性的である。駄本を100冊読むよりも、これ一冊を読むべきである。2019/04/12
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- 死にゲーで死に過ぎたらチートもらえまし…




