出版社内容情報
ゲーテ,トルストイを「自然」に,シラー,ドストエフスキーを「精神」に対比し,「自然」と「精神」の関係を論じたエッセイ.その関係を,それぞれが求めあう相互的な関係としてみようというトーマス・マン(一八七五―一九五五)の論点は,彼の思想の重要なキーワードである「中間」「中間の立場」を理論的に述べたものとして重要視される.
内容説明
ゲーテ、トルストイを「自然」に、シラー、ドストエフスキーを「精神」に対比して、「自然」と「精神」の関係を論じたエッセイ。その関係を、それぞれが求めあう相互的な関係としてみようというトーマス・マンの論点は、彼の思想の重要なキーワードである「中間」「中間の立場」を理論的に述べたものとして重要視されている。
目次
シュテッツアー
優劣の問題
ルソー
教育と告白
拙劣ということ
霊場
病患
罹病
造形と批評
色事
自由と高貴性
貴族的優雅
懐疑癖
自然と国民
共感
告白と教育
教育
最後の断章