出版社内容情報
シュトルムやケラーとならんで「短篇小説の巨匠」とよばれたパウル・ハイゼ(1830‐1914)の珠玉の短篇4篇を収める.彼の名を一躍有名にした表題作をはじめ,収められた作品はいずれもイタリアを舞台にしたもので,情熱的なイタリア娘が生きいきと描き出されている.精彩ある筆致と巧みな構成は,ドイツ文学の中でも稀な高い評価をえている.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
urano_takashi
3
ハイゼは「短編小説には劇的な場面転換が必要」と唱えた作家だったそうだ。なるほど、本書の4編はいずれにも劇的な場面転換が用意されている。また、4編とも行間から情熱がこぼれ落ちそうなくらい、実に生き生きとした作品だった。登場人物がみな「私を見て!」と主張する。そのストレートな思いの交錯が心地よかった。2015/12/05
荒野の狼
2
1910年にドイツ最初のノーベル文学賞を受賞したパウル・ハイゼPaul Heyseの短編集。外見は意地っ張りだが内面に熱い情熱を秘める黒髪の娘ラウレラを魅力的に描く“片意地娘ララビアータ(L'Arrabbiata 1853年の作品)“、それとは反対に情緒のない計算ずくの人の不毛さを描く”カプリの婚礼(Hochzeit auf Capri 1893年の作品)“、7年の恋を恐ろしいまでの情念で実らせようとする娘を描く”高嶺の乙女(Das Madchen von Treppi 1855年の作品)“、2010/05/19




