感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
翔亀
30
【コロナ48】ドイツ文学史には必ず出てくる19世紀オーストリアの作家だが初読。ただペストを扱った作品ということだけで読んでみたのだが、この作家、大いに気に入った。ボヘミアの山や森や農村の穏やかで時に厳しい自然描写はただごとではない上に、その自然に抱かれるように、同化していると言っていいかもしれないが、静かに暮らしている主人公の小さな、しかし生の真実を浮かび上がらせる物語が紡がれるのだ。■この本の前に読んだ、イタリアのマンゾーニ「いいなづけ」【コロナ43】の解説でホフマンスタールが、郷土愛から生まれた↓2020/08/29
agri
0
さまざまな石を背景に置いた童話古典2010/10/02