岩波文庫
開拓者たち〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 476p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003233818
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

クーパー(1789-1851)の全5部からなる大作『革脚絆(レザー・ストッキング)物語』の第1作.作者所有の広大な開拓地を舞台に,大森林に住む自然人ボンバーとこの地方の領主である文明人マーマデュークをめぐる波瀾万丈の物語.(全2冊)

内容説明

クーパーの『革脚絆物語』シリーズ第一作。作者所有の広大な開拓地クーパーズタウンをモデルにした架空の村テンプルトンを舞台に、大森林に住む自然人バンボーとこの地方の領主である文明人マーマデュークをめぐる波瀾万丈の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

58
植民地時代からアメリカとして独立し開拓が進められていった時代を描いたレザー・ストッキングシリーズ5部作の1作目。アメリカがイギリスから独立して間もなくの頃、ニューヨーク州の山間のオトシーゴ湖の湖畔の開拓村テンプルトンを舞台としているが、このテンプルトンは、クーパーの父親が開拓したクーパーズタウンがモデル。インディアンたちが住んでいた豊穣な土地を廉価で買占め開拓地とした人々と、ふるさとを追われて絶滅していったインディアンたち。初期のアメリカで暮らすさまざまな人々が描かれていく。下巻へ。 

壱萬参仟縁

13
1823年初出。初期植民地では、地主が貧困に落ちていき、他方では使用人たちが裕福になった(47頁)。立場逆転になって、お互いに学ぶこともある社会的地位。「愛の教えを通じて、あらゆる人々に思いやりをもって接するように仕向ける、あの普遍的博愛の情」(228頁)。愛、思いやり、博愛。なかなか、持ちにくい社会になっているが、社会はこれらなくして成り立たない気もする。「人生何ぞ、これすなわち一場の気苦労、みなそれぞれに思い煩うべきもの」(292頁)。取り越し苦労もあるが、お互いに悩みを聞き合って解決する社会をこそ。2013/10/04

てり

2
舞台は1793年のニューヨーク州クーパーズタウン。「モヒカン族の最後」のような冒険活劇ではなく、そこに住む人々の様子が丁寧に描かれる。注釈により当時の教派の違いがつかめたのが思わぬ収穫。若い猟師ことオリバー・エドワーズが物語を動かしていきそう。(下)に続く。2022/03/31

ローリングエルボー

1
わからない。2015/09/15

0
昨年、天皇陛下が那須の開拓団の方達と懇談、ねぎらいのお言葉をかけられているニュースをみた覚えがある。 ハツのように明るく前向きに、くさらないで生きようと、心掛けたい。2016/01/13

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