出版社内容情報
ロスト・ジェネレーションの代表格として登場し,二○世紀アメリカ文学に斬新なスタイルをもたらしたヘミングウェイ.短篇作家としての彼の活躍時期は一九二○―三○年代に集中している.その数ある作品の中から,上巻には「殺し屋」など二○年代の十三篇を,下巻には「キリマンジャロの雪」など三○年代の十三篇を選び収める.
内容説明
下巻には1930年代の作品から名篇「キリマンジャロの雪」など13篇を収録。上下巻を通していくつかの作品に登場するニック・アダムズは作者の分身ともいわれ、ヘミングウェイの短篇はニックの成長・経験・行為を軸に関連をもって構成されているという。読者はとりわけこれら“ニック物語”に作者その人の人生認識をうかがうことができよう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kurumi
2
この時代の空気感がひりひりと伝わるのと同時に、生への諦め(潔さ?)が短編集に凝縮されている。生きることを諦めようとした男達の末路は、悲惨だったり、不順だったり…どう足掻いてもいい方向に向かわないらしい。淡々とした客観性のおかげで、戦争描写がそこまで激しくないものの、だからこそ人間に必要な何かを忘れてるような気がして、少し恐ろしいと感じた。2022/03/20
ペペロニ
2
キリマンジャロの雪は傑作。2015/01/31
もい!!
1
『スイスへの敬意』で、今ステイしてるところから割と近い場所が出ててテンション上がった2016/02/02
小林淳二
1
昔読んだ本を引っ張り出して読んでみた。自分を信じること、実力と夢と諦念感。でも若い時読むもんだな。今はいらないかな。2014/01/05
くらっしゅ(湯)
0
必読本2