岩波文庫
大地 〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 396p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784003232033
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

軍閥の巨頭として,着々と地位を築く王虎(ワンフー)に,子供が生れた.自分の後継者を育てようと意気込む父将軍の意に反して,息子元(ユアン)は軍事に関心が持てない.父の執着を振りきるように,都会に出て新しい生活を始める元.彼を迎えたのは,思慮深い義母,派手好みの妹,いとこたち.そして何よりも,変貌する中国社会があった.(全4冊)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ちえ

33
王虎と息子の王元の話が中心となっているけれど、王龍と息子たち、王一の家族を見てもこれは父親と息子の話だなと実感しながら読んだ。最愛の息子との関係を作れず、結果酒におぼれていく王虎と忠実な腹心の兎唇、土の家での王虎と梨花、障害のある甥とのやり取り、一つ一つのエピソードがうまく描かれそれぞれ心に響く。王元が王龍の最初の家で感じる安らぎ、海岸の都会に行ってからの生活。「大地」は昔の中国の話だと思って読んでいたんだけど、だんだん、自分の周りにもあるような感覚になってきた。最後の4巻目、どうなっていくのだろう。2019/02/04

ソングライン

18
軍閥としてその勢力を拡大する王虎、最初の妻の裏切りに合うも自分の野望を継ぐ息子を得るために新たな妻を二人迎えます。そして誕生した王元、将軍を継ぐ者として教育を受ける王元ですが成長するにつれ人を殺めることの嫌悪感に悩まされていきます。ついに父王虎の元を離れ、湾岸の都市での生活を始める王元。親子の対立を描く第3巻、王元の未来に何が待つのか、次巻へ。 2022/04/12

なにょう

17
文句があるなら殺す、力を誇示する王虎。その溺愛の対象、王元。(新潮文庫では王淵)父から一旦離れ、再び自分の意志で父親の元に戻る事を選択するも。父親のある事柄の強制に反発から海岸町(香港か?)へ飛び出す。そこは新しい価値観の渦巻く場所で。従兄弟たちや賢い継母のもとでの新生活。★王龍と阿蘭の子孫たち。地主、守銭奴、障がい者、明るい目を持った美しい女性に王龍と同じく土に安らぎを見いだす青年。2017/06/28

みかん山のみかん

16
王龍の3男王虎は軍閥の巨頭となり、念願の息子を授かる。息子の元を後継者として育てようとするが、親の思惑どうりにはいかない。元は父とは全く違う道を模索し始める。これから、元はどうなっていくのか、また、天と地がひっくり返る日がくるのか?さあ、4巻へ・・・・2014/02/02

羊山羊

13
3巻。王虎、その息子王元、王虎の陰りを見せるまでを描く。王虎は、軍閥の長としては確かな実力があったが、 息子がからみだすとグダグダになる姿がサツバツとした世界観でありながらも実に父親のそれらしいムーブで、やってることはまあまあ荒っぽいけど言いようのない憎めなさを覚える。どんなに頑張っても、子は親の思うとおりには育たないし、言うことも聞かない、というのは、時代を超える普遍性のある問題なのだと思い知らされる。物語は王虎から王元へ2026/01/26

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