岩波文庫
大地 〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 394p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003232026
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

勤勉と土への愛着により,貧しい農夫から大地主へと駆け上がった王龍.変動する中国社会を背景に,彼と一族の歴史を描いた「大地」「息子たち」「崩壊した家」のこの3部作は,中国の内奥を初めて西洋に明らかにしてみせた作品として,衝撃を与えた.中国の民衆に深い理解と愛情を寄せたパール・バック(1892―1973)の代表作.(全4冊)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

なにょう

18
一巻だけ読めればいいと思ったけど、王龍の死までは…と思ってページをめくったら続きが気になって最後まで読んでしまった。多彩な人物や情景。紅楼夢に出てくるような如何にもぼんぼんな王一の長男。在家の熱心な仏教徒となるその母。けちが服を着て歩く王二。そして王龍の心意気を受け継ぐ武人の王虎こと王三。三十を越えてようやく巡り合った狐のような女人。…これが面白くないわけがない。さて、武人・王三の運命や如何に?2017/06/19

みかん山のみかん

15
王龍の残した3人の息子たちは豊かではあったが、父の残した土地を売り始める。特に三男の王虎は将軍になるという野心のため、土地を手放しお金を欲しがった。だが、この三男はもっとも、父に似ているのではないかと思う。農民に対する情も深い。この作品の時代背景は辛亥革命の後とのこと。2014/01/30

羊山羊

13
ギリギリ王龍が生きている所から!勿論すぐに亡くなってしまうんですが・・・。その圧巻の人生の後、本著は葬式と、王龍の末子、王虎を中心に物語が展開される。王一、王二が王龍の遺産にかまけて働くことを忘れ、家庭内のいざこざに神経をすり減らしていくのに比べ、成り上がる為に一軍を率いて闘う王虎の活躍が実にすがすがしい、それはまるで爽快感バツグンの武侠小説でも読んでいるかの様で、1巻とは全くテイストの違う面白さを提供してくれる「大地」の凄まじさと、活躍する1人の人間をしっかり書きこむことのすばらしさに震える1冊。 2026/01/09

ROOM 237

13
1巻目で地主王に成り上がった父ちゃんから今度はその次世代の子どもたちを描いた2巻目に入って、だいぶ壮大さが増し大河ドラマめいて参りました。三兄弟それぞれの性質と資産運用の違い、末っ子虎さんに焦点を当てた生き様がメインなんだけど、彼の性格と猪突猛進ぶりはロック様かな?お葬式や土葬、中国の慣習、狐に関する描写など民俗的な部分も興味深い。広大な中国という土地で三者三様どう生きていくのか、引き続き見守りたいと思います3巻へ。2023/07/18

ソングライン

12
広大な土地の地主となった農夫王龍も慈悲深い若い妾梨花に看取られこの世を去り、物語は彼の3人の息子たちに移ります。土地管理の仕事に情熱を傾けることなく、その売却をたくらむ長男王一、商売を広げ巨万の富を蓄える次男王二、そして軍閥として中国の王を夢見る三男王虎は一つの省を掌握していきます。土地を手に入れ農業に心血を注いだ父とは別の道を歩く息子たち、その道は何処へ向かうのでしょうか、次巻へ。2022/03/29

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