出版社内容情報
アメリカの生んだ最初の国民詩人ホイットマンが自ら編んだ日記.民主主義への信念と偉大な楽天主義に裏打ちされて綴ったこれらの記録は,彼の生涯を知るための貴重な記録であるにとどまらず,フロンティア精神に満ち満ちた若きアメリカの息吹きをその草の香や鳥たちの声とともに私たちにいきいきと伝えてくる.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
16
「わたしの読書始め――ラファイエット」で、 ホイットマンは伝奇小説(ロマンス)を耽読。 『アラビアン・ナイト』全巻を読み、 実におもしろかったという(31頁)。 「1864年の夏」で、 患者は鉛筆や何か書きこむ物を欲しがる。 絵入り雑誌や物語本を持参する。 一番よい本を病棟中、廻覧し、 他の病棟へもってまわったりする(110頁)。 学んだことは、表面上の貪欲、 冷酷さにもかかわらず、ひとたびその目的 を確信するや、合衆国男女の寛大なる博愛心は、 極まるところを知らぬということだ(122頁)。 2014/04/01
2
恐らく最高の本の一つ。2016/06/11