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岩波文庫
ホーソーン短篇小説集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 363p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003230435
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ホーソーン(一八〇四―六四)は『緋文字』によって一躍人気作家となるが,それに先だつ二○年間に約一○○篇の短篇小説を書いていた.そのうちから『ヤング・グッドマン・ブラウン』など物語性に優れた一二篇を厳選し,処女作群中の重要作品『アリス・ドーンの訴え』を加えた.「永遠に生きる」作家ホーソーンの清新なアンソロジー.

内容説明

ホーソーンは『緋文字』によって一躍人気作家となるが、それに先きだつ20年間に約100篇の短篇小説を書いていた。そのうちからよく知られた『ヤング・グッドマン・ブラウン』など物語性に優れた12篇を厳選し、さらに処女作群中の重要作品『アリス・ドーンの訴え』を加えた。「永遠に生きる」作家ホーソーンの清新なアンソロジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

123
今回は『ヤング グッドマン ブラウン』だけを読んだ。残暑の暑さに相応しいかのようなゾッとする怖さ。地獄の入口は人の住むすぐ横に大きく開いている。その誘惑はとても大きく、気づけば人は、自らの罪には盲目となり、他人の罪ばかりが目に付くようになる。悪魔に誘われれば、そうなる。今の世界にもあてはまる普遍さ。そうであれば、悪魔に受けた洗礼の印が、松明の日を額に当てれば見えるかもしれない。ブラウンの罪は、結局赦せなかったことではないだろうか。2020/09/03

藤月はな(灯れ松明の火)

25
「ヤング・グッドマン・ブラウン」はスィフトの「ガリヴァー旅行記」の最後を連想させるような終わり方で薄寒くなりました。レヴィナスのように他者として認識するための「顔」が隠れていることへの不安と「顔」を隠すことで罪を隠匿したはずが逆に罪を知らしめているという不気味さを描いた「牧師の黒いベール」が個人的に一番、すごいと感じました。「フェザートップ」は自己を知ってしまい、絶望したが故に魔法が解けてしまった案山子とそのことに関して不可思議そうな魔女の落差には自己認識は自己内でしか成り立たないということを証明している2012/11/26

ドン•マルロー

23
「ウェイクフィールド」は示唆に富んでおり、確かに大変な傑作なのだけれども、個人的にはデイヴィッド・スワンが最も印象に残る作品だった。眠る青年と通り過ぎる周囲の人びと。青年はただ眠っているだけなのだが、眠る彼を眺める人々は彼との出会いに何か運命めいたものを感じ…しかし、感じるだけで、結局は何も履行しないのだけれども、そこに人生の醍醐味とでも言おうか、魂を揺さぶられる何ものかを感じ、そして去りゆく。やがて青年は目を覚まし物語は終わる。まるでそれ自体が一場の夢であったかのように。2018/01/13

かわうそ

15
幅広い作風の作品が集められているもののまとめて読むと宗教的な色合いが強く感じられる。「バベルの図書館」にも所収の「ウェークフィールド」がやはり出色。その他「大いなる岩の顔」「フェザートップ」なども好み。2013/11/23

かとめくん

14
時代背景や展開のまどろっこさや、自分の読み取り能力の弱さもあり、作品の本当の良さをとらえきれなかった感じ。雪少女やフェザートップみたいな話は割と好きだけど。2016/08/03

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