出版社内容情報
グラナダの丘に今もその姿を残すアルハンブラ宮殿.アーヴィング(1783―1859)はアメリカ公使館書記官としてスペインに赴き,偶然の幸運からモーロ人の築いた城に滞在した.宮殿の華麗かつ荘厳な姿とそこに暮らした幻想的な日々が,処々に伝わるさまざまな物語を織りまぜて,詩情豊かに綴られる.(全2冊)
内容説明
城を抜け出し、フクロウとオウムをお供に恋の巡礼の旅に出る王子。モーロ人の遺産を偶然手に入れるお人好しの水売り。亡霊の遺した銀のリュートを奏でる美しい乙女。片腕の総督、豪傑な兵士…。伝承の世界の人びとが、アルハンブラを舞台によみがえる。
目次
アルハンブラへの来訪者たち
遺品と家系
ヘネラリーフェ離宮
アフメッド・アル・カーミル王子の伝説―恋の巡礼行
アルハンブラの丘をマテオと歩く
モーロ人の遺産の伝説
ラス・インファンタスの塔
三人の美しい王女の伝説
アルハンブラの薔薇の伝説
歴戦の老兵〔ほか〕