感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロビン
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19世紀イギリスロマン派を代表する詩人のひとり、25歳で夭折したジョン・キーツの書簡集。弟ジョージ夫妻宛の手紙を主とし、妹ファンニーや友人の画家ヘイドン宛のものなど、訳者がキーツの本質を良く表しているとした書簡が選ばれている。有名な「消極能力(nagative capability)」の部分が読みたくて引っ張り出してきたが、キーツの複雑な人となりや、詩を生活の資とはしないー「自分の本でお金を儲けようとは思わない」ーという考え、また詩作への真摯で純粋な態度を読み取ることができ、勝手に励まされる思いがした。2023/12/27
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- 和書
- 時には懺悔を 角川文庫