内容説明
首都キート北方の高峰カヤンベ、サラウルク、コトカチの初登頂に成功したウィンパーたちは、キート街道を引き返して、南部の高峰カリワイラソへ。先住民族の遺跡訪問、街道での追い剥ぎ騒ぎなど、一九世紀後半のエクアドル・アンデス周遊記。
目次
第11章 ピチンチャに登る
第12章 カヤンベ初登頂
第13章 サラウルク初登頂
第14章 インバブーラ地方とコトカチ初登頂
第15章 キートのピラミッド訪問
第16章 キート街道そしてアルタルへの旅
第17章 カリワイラソ初登頂
第18章 チンボラソ二度目の登頂
第19章 旅行の成果
第20章 グワヤキルに帰る―結語
付録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mr.deep
2
感想はほぼ上巻と一緒。メートル法の偉大さを痛感させてくれる一冊です2023/04/26
AR読書記録
2
登攀記部分より、“エクアドル高地の風景や風俗の細かい観察”部分が、より面白かったかな。壺、土器、石器といったものの観察、分類も細かく、挿絵も多い。特に人面を表現した飾りつきってやつの、まあええ味出してること。登攀については、多分装備も大したことなく、高山病についても原因や対処法が明確になっていないなかで、よくぞ、としかいいようがない。ところで、まだいろいろ危険に囲まれた(ピューマとか)土地柄だけれども、想像して特に怖かったのは、野良牛だな。挿絵で見る限り、闘牛場のなかを進んでいかねばならない感じ。ひい。2015/04/21
rincororin09
1
現代のものと比較すると、おそらくはるかに機能が劣るであろう衣服や装備で、過酷な探査の旅に向かう情熱、エネルギーはどこから来るのか…。 ときにユーモラスに語られる異なる価値観、異文化との交流も面白い。2022/12/19
zoe
0
火山灰は灰ではない。雲と太陽と空の色。最後の5行は秀逸。2016/01/30
まんだむ
0
上巻から時間があいてしまったが、楽しめた。アルプスのほうも読んでみたいなあ2020/03/20