出版社内容情報
短篇の名手と名高い現代アイルランドの作家オフェイロンの、「無垢」「鱒」から「内外コンプレックス」まで、選りすぐりの十篇を編む。人間の愚かさをユーモアまじりに描く円熟したまなざしは、読者を惹きつけてやまない。
【目次】
無 垢
鱒
憶えてる! 憶えてるわ!
秋の気配
国の懐に抱かれて
配 当 金
祝 婚 歌
さざめく木々
不実な妻
内外コンプレックス
訳者あとがき
ショーン・オフェイロン著作リスト
内容説明
人間の愚かさをユーモアまじりの寛大な目で見つめる円熟したまなざし、そして同時に作品にあふれる、もぎたての桃をかじるようなみずみずしさ―。現代アイルランドを代表する短篇の名手ショーン・オフェイロン(1900‐91)の、「無垢」「鱒」から「さざめく木々」「内外コンプレックス」まで、選りすぐりの名作10篇を編む。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のこのこ
3
知らない作家だったがナボコフの訳文で信頼を置いている若島氏が訳ということで読んでみたら、大正解。個人的にはとても好き。大きなドラマではない、普通の、それも他人に取ったらなんだそんなことと思われそうだけど本人からしたら本当に一大事な感情や場面を切り取るタイプの作家。人間に対する愛と憐れみをユーモアで優しく包む。ジョイス『ダブリナーズ』を少し思い出した。2026/06/28
19番ホール
0
アイルランドの名手による短編集。よかった。古き良き、穢れなき「あの日の」アイルランドが短編世界に閉じ込められる。オスカー・ワイルドほど牧歌的でないにせよ、かなり雰囲気は近い。ちょっとノスタルジックな空気もある。毒っ気の多い小説ばかり読んでる人間には、少し眩しいくらい。2026/06/27




