• ポイントキャンペーン

岩波文庫
オリヴァ・ツウィスト 〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003222928
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

一九世紀イギリス文学を代表する国民的大作家ディケンズ(一八一二‐七〇)初期の本格長篇.若き作家の社会の不正にたいする怒りと虐げられた者たちへの熱い想いが人を打つ.「子供を見てから死なせて下さい」――女は生みおとしたばかりの我が子の額に冷い白い唇で口づけし,息たえた.オリヴァはこうして救貧院に生まれ孤児として育つ…….

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たー

21
陰鬱さが勝ち読むのがしんどかった前半に比べ、後半は目まぐるしい展開で面白かった。2016/02/12

コロンブスの卵から孵った雛

18
上巻で数奇な運命と書いたが、そうでもなかった。オリバーにとってはハッピーエンドで良かった。2024/04/20

ゆうじぃ

8
上巻を読んでから随分時間を経た読了です。ディケンズ氏の著書を原典で読んだわけではないので、実際はどうかわかりませんが、比喩や修飾が多くて、わかりずらいというか、読みずらいところが多くありました。翻訳された方もきっと大変苦労されたのではないかと思います。19世紀のイギリスの悲惨な世界をよく描いている作品であると思います。あまりにも不幸の連続のオリヴァが本当にかわいそうになりました。結局、ハッピーエンドでしたが…。2017/07/06

駒子

6
たとえば、両親が「サイクスやモンクス、フェイギンのように悪いことをしてはいけないよ」と読書嫌いな子供に買い与える本、のような印象。良くも悪くも家庭小説。心映えが美しいために救われるオリヴァと、完膚なきまでに罰を受ける悪党という、わかりやすい勧善懲悪が物語を安っぽくしているように思えて残念。ただ、著者の弱いもの、貧しいものへの深い同情は胸を打つ。解説で、著者の幼いころの境遇を知り、この作品に行き渡る社会への憤りが理解できた。2016/01/31

M.I.

3
ディケンズの、青年期の救貧院やプロレタリアートに対する生々しい印象を、この作品にしっかりと描写しており、貧困たる青少年の行き着く先は、現代の福祉国家とは真逆である完全責任性により、泥棒か餓死するしかないのだ。(イングランドのさらに酷い労働者階級の状態は、エンゲルスのルポルタージュを参照してください。)産業革命の「影」の生々しさだけでなく、この物語の「希望」を一人の少女として象徴化させた描写の、生き生きさは文学表現として素晴らしいと思った。2016/01/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/25262
  • ご注意事項