出版社内容情報
西欧の文化芸術に親しもうとする人にとってギリシア・ローマ神話の知識は不可欠である.この分野の学問的研究は長足の進歩をとげたが,しかし神々と人間の豊かで興味つきぬ世界を描いたブルフィンチ(一七九六―一八六七)のこの書物はすこしも価値を減じていない.『伝説の時代』の中から神話篇の全部を収めた.
内容説明
西欧の文化芸術に親しもうとするものにとってギリシア・ローマ神話の知識は欠かすことができない。神々と人間の豊かで興味つきぬ世界を描いたブルフィンチ(一七九六‐一八七六)のこの書物は、世代を問わず、ギリシア・ローマ神話への手引きとして絶好の一冊である。
目次
ローマの神々
プロメテウスとパンドラ
アポロンとダプネ
ピュラモスとティスベ
ケパロスとプロクリス
ヘラとイオ
カリスト
アルテミスとアクタイオン
レトと里人
パエトン〔ほか〕
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
75
ギリシア・ローマ神話の入門には最適な一冊。古代の神々と人間とのドラマがわかりやすく網羅されていると思います。知ってるようで知らなかった神々の物語は、元が多神教ならではだからこそ生み出されたものでしょう。西欧の芸術や文化に触れるには欠かせない知識の宝庫です。現代文学にも影響を与えているのも興味深いです。インド・北欧神話も含まれているのでお得です。2016/05/08
佐島楓
60
古事記・日本書紀との比較のために何度目かの再読。世界中に似たような挿話があるというのは、人間の想像力の範疇だからなのか、それとも・・・。そういうことを置いておいて読むギリシア神話は、やっぱりなんでもありで面白い。2016/05/27
マエダ
52
ブルフィンチのギリシャ神話はかなりの人気がある為読んでみた。予備知識なしだと失礼かもしれないが幻獣図鑑にみえてしまう。2018/10/16
(haro-n)
28
北方神話のみを残して読了。オウィディウスの「変身物語」がベースにあるとのこと。ギリシア神話を幅広く集めてあって読みごたえあり。神話の読み方がよく分からなくて読了に時間がかかった。西洋の作品を鑑賞するための素養として読んでおくと、ハッとさせられるところがいくつかあった。絵画・彫刻のみならず、映画「ユリシーズの瞳」やスザンヌ・ヴェガの「カリプソ」等、鑑賞し直したい。現代の作品と古典の神話との双方がイマジネーションを掻き立ててくれる。2017/05/27
拓也 ◆mOrYeBoQbw
22
神話概要集。ギリシア・ローマ神話を中心に、全訳ではありませんが内容と物語を解りやすく収集した一冊になります。様々な悲劇の起源、オイディプス、アンティゴネ、ニオベ、オルフェウスらの神話や、叙事詩の起源となった『アルゴー号の冒険』『イリアス』『オデュッセイア』『アイネイアス』なども収録。引用の確認なども便利ですが、様々な現代文学も古典の焼き直しだという事を、改めて確認できる一冊でもありますね(・ω・)ノシ2016/02/07