出版社内容情報
18世紀イギリスの詩人グレイ(1716‐1771)の傑作「田舎の墓地で詠んだ挽歌」をはじめ「愛猫を弔ううた」「詩仙」など21篇の詩を収める.名もなき農夫たちの墓を眺め,ここに眠る無名の人びとの生涯に想いを馳せて社会的正義をうたう「挽歌」は,古来,いかなる詞華集にも必ず載せられてきた代表的なイギリス詩である.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
35
イギリスのロマン派の先駆と言われるトマス・グレイの詩集を読みました。有名な表題作はやはり傑作。イギリスの田舎の墓地の情景を詩情豊かに描きながら、無名のままに死んでいった人々の人生を讃える詩です。自然の描写に作者の心情を織り込むところが、ロマン派の先駆けと言われる所以ではないかと思いました。随筆家としても有名な福原麟太郎の翻訳は格調高くて、読みやすかったです。以前原文も読んだのですが、原文の香気を正確に伝えている気がしました。2024/11/12
井上裕紀男
18
詩には疎く、グレイ氏のことも知らなかったけれども、サムエル・ウルマン氏の詩と共にこれから幾度か読み返すことになりそうです。 「去ってゆく魂は誰か愛するものの胸に倚り、閉じてゆく目は誰かの情けの泪を求める」、田舎の墓地で詠んだ挽歌にある一節ですが、全体に流れる哀愁と人生への思いが何とも言えず印象に残る詩です。 よく分からない詩も多いですが、福原氏の訳が良いのか言葉の選択と流れが心地よいです。 慌ただしい世の中で、今は得ることの無い風景と静寂の中で詠まれた詩に触れるのも良いような気がします。2021/05/01
qoop
8
庶民の心情に寄り添ったとされる代表作〈田舎の墓地で読んだ挽歌〉は有名だが、北欧神話やウェールズの歴史に材を取ったロマン主義的な詩もあるとは知らなかった。〈挽歌〉の本邦初訳、矢田部尚今居士の七五調は雰囲気があって気になったが、検索したらネットに上がっていた。要チェック。ちなみに収録作中の〈運命の魔女 たち〉で訳者はワルキューレ/ヴァルキュリアを魔女と呼び、訳しているを読んで、なるほど、と。今でこそ日本でも(創作の素材として)知れ渡っているが、本書が刊行された頃には説明が難しかったろうな。2017/04/07
rz
1
表題作はさすがの傑作。ただ他は日本語で読んでもどうか?2002/02/01
sato
1
岩波文庫の絶版本だろうけど、、、期待したがイマイチでした。2009/06/05
-
- 洋書
- Men of Valor




