出版社内容情報
古代ローマの天成の詩人(前四三―後一八)が,読者を楽しませる物語作者としての手腕を存分に発揮したこの作品には,「エコーとナルキッソス」など変身を主要モチーフとする物語が二百余もふくまれている.それはさながらギリシア・ローマの神話・伝説の一大集成である.ラテン語原典の語り口をみごとに移した絶妙の散文訳.
内容説明
もの音ひとつしない静寂のなか、おぼろな靄に包まれた、嶮しい、暗い坂道を、ふたりはたどっていた。もう地表に近づいているあたりだったが、妻の力が尽きはしないかと、オルペウスは心配になった。そうなると、無性に見たくなる。愛がそうさせたということになるが、とうとう、うしろを振りかえった。と、たちまち…(「オルペウスとエウリュディケ」から)。
目次
アケロオスとヘラクレス
ネッソスとデイアネイラ
ヘラクレスと死の衣
リカス
ヘラクレスの神化
アルクメネとガランティス
ドリュオペとローティス
イオラオスと若返りの恵み
ビュブリスとカウノス
イピネとイアンテ〔ほか〕
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