岩波文庫<br> 通俗古今奇観

岩波文庫
通俗古今奇観

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 174p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003203613
  • NDC分類 923.5
  • Cコード C0197

出版社内容情報

本書は中国短篇小説の傑作集たる,「古今奇観」(宋元以来の傑作40篇を収めたもの)の翻訳.市井の情事とこれに対する作者の倫理観とを巧みに織りまぜ,その構想の雄渾はよく訳文の流麗と相俟って,はやくから知られ,江戸文学の母胎をなした.中国小説稗史伝説などの代表作物の一般を知るに好個の良著.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

brink

2
中国の明時代の短編小説集。全40編ほどから3編のみ収録の抄訳だそう。訳が古いというか江戸時代の翻訳のため、漢文混じりの古文といった感じで少々とっつきにくかったです。そんなこんなで退屈かと思ったですが、油売り青年と花魁美女の話とか「それは普通、百年の恋も冷めるのでは」的な展開で意外と面白く読めました。2010/08/23

あにこ

0
明末のころのごく短い支那小説を文語で訳したようなもの。 何分、近世の版に基づいているので訳の間違いは多々あるようだが、注釈が充実しているので全く問題なく楽しめた。■■三編の内、「賣油郎獨占花魁」は傑作と思う。登場人物たちがみなイキイキと描かれているが、その人間くささが、いかにも‘中国的’に思われる。したたかで、感情表現豊かで、善人悪人両者ともどこか憎めない人懐こさがある。話の筋も陳腐といえば陳腐であるが、個人的に好みだった。2019/06/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/633080
  • ご注意事項