岩波文庫<br> 紅楼夢 〈8〉 (改訳版)

岩波文庫
紅楼夢 〈8〉 (改訳版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 458p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003201886

出版社内容情報

才貌ともに秀れた若き貴公子・賈宝玉と彼をめぐる大勢の美しい少女たちとの間に絵巻物さながらにくり展げられる恋物語.これは清朝の権門に生れ育った曹雪芹(一七一五?―一七六三)が一門の栄華と没落の体験の上に築いた「空中の楼閣」であって,実は甘美この上ないこの一大ロマンの裏側には作者の熱い血と涙がこめられているのである.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かごむし

31
ここまで読んで思ったことが、僕はこの本を読んでいるのではなくて、この家の空気を肌で感じているのであるなあと。少女たちが戯れる華やいだ空気もそうだし、歯車が狂ったようなギスギスした空気もそう。そういったものを物語の中の人々と共有することで、過度に感情移入することなく、無神経な批判者になることなく、僕は僕のまま物語の中の一人物として生活している。楽しかった日々が永遠に続くように思えても、緩やかにそして確実に、変化していく。大人になってそんなことはもうわかりきったことなのに、それを事実として突きつけられる辛さ。2017/03/14

みつ

23
前巻の最後の回で優美な日常描写に戻ったところ、この巻では一転、盗難を巡る猜疑、金策のための質入れ、賭博の蔓延などさしもの栄華を誇った一家にも衰退が忍び寄る。主要人物の追放と死がそれに追い討ちをかけ、幾人かは自ら大観園を去り、その後も嫁ぎ先でいじめられ兄の結婚相手に翻弄されるなど、長閑な世界は失われ、ドロドロした愛憎関係が前面に現れる。主人公宝玉はその世界でもご隠居さまに「あの子は本当は女の子だったのか」(p267)と言われる(頼りなくはあっても)優しさを失わない。本来の作者曹雪芹の筆になる部分はここまで。2024/07/18

1.3manen

18
孌童(かげま)曰く、「お金があって羽振りのよいお客さまのご機嫌だけを伺えばよい、たとえ活仏(いきぼとけ)さま仙人さまであろうと、お金も力もない人には、けっしてそばに近づくではないぞと、きつく教え込まれております」(168頁)。金や権力じゃないと思うけどな。賈環の読書は進み、 学問を好まぬ性癖があるも、詩詞を愛読し、神仙霊鬼を歌う怪奇的なものを好んだ(184頁)。「貧乏人は、富貴の家では何事も思うようになると思い込んでいて、こちらがいくら、 2014/06/25

秋良

4
相変わらずしょうもない人々が多い。段々と雲行きが怪しくなってきた。巻末にある説明の伏線で、そう言えばそんな文もあったような…と既にうろ覚え。日本ではマイナーだけど驚くほど緻密で奥深い話だってことは分かった。2012/06/29

ELW

2
 諍いは醜い。そういえば一巻からある「おはずみになる」という表現は目新しく感じていたが、お月見では夜更かしはされたが「おはずみ」にはなっておられないかな。2015/08/14

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