出版社内容情報
梁山泊征伐軍の散々な負けっぷりに,いよいよ高大将が自ら出馬.率いるは近衛師団の精鋭1万5千を筆頭にしめて13万の大軍,従軍の慰みに歌舞団まで引き連れての堂々の出陣である.迎え撃つ宋江は,内心穏やかならず.
内容説明
梁山泊征伐軍の散々な負けっぷりに、いよいよ高大将が自ら出馬。率いるは近衛師団の精鋭1万5千を筆頭に、しめて13万の大軍、従軍の慰みに歌舞団まで引き連れての堂々の出陣である。迎え撃つ宋江は内心穏やかならず、しかし豪傑たちは少しもあわてず…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かごむし
18
お祭りの模様とか、相撲大会とか、おいらんとのあれこれとか、結構読んでて面白いのだけどね。この人たち、物語の宿命で騒ぎを起こさないと気が済まないみたいで。そしてそういう騒動になると急に舞台がやすっぽくなる。あと、官軍との大決戦にしても、もうなんか、豪傑の名前が出ただけで当然のように軍隊が消し飛んでしまうし、100人乗るような船を、戦闘中に槌とのみで穴をあけて沈めたとかさ、どれだけ船底の薄い船なのさって思ってしまう。リズムがよくて読みやすいのに惜しい作品だと思う。呉学究が「人格すぐれた」と紹介されてて笑った。2020/12/03
ドラマチックガス
9
李逵と燕青の珍道中(虐殺あり)→VS童貫→VS高俅→梁山泊メンバー無罪放免&招安(めでたしめでたし)。梁山泊と宋の全面対決。108星を歌舞伎の名乗りよろしく「げにげに」と紹介するところはある意味一番のクライマックスか。また108星揃ってしまったので、英雄豪傑を捕まえても仲間にできないジレンマが。天命だからしかたがない。三国志と違って一騎打ちでなかなか勝負がつかない。二、三十合切り結ぶが勝負がつかない→どちらかが敗走の振り→追った側がまんまと生け捕りになる。こればっかり。勝負がついたのは数人かな?2025/02/08
qoop
6
遂に、梁山泊の元を作ったと云えそうな悪役・高俅との対決。もうめっちゃくちゃにやっつけて欲しい!という願いを半ばは叶えてくれるような展開が続く。豪傑たちそれぞれの技能を活かした活躍も堪能できて本巻の満足度は高い。と同時に、彼らの運命に若干の不安が兆し出す。この物語はここで終わっていればハッピーエンドだったのに、と。しかし英雄譚の場合は活躍と死とが表裏一体、活躍で終わるのは途中で中断するようなものだろう。それもまぁ、分かる。しかし…2020/03/14
屋根裏部屋のふくろう🦉
5
李逵(りき)は漢字変換するとちゃんと出てくる。さすが『水滸伝』の中の登場頻度の高い登場人物。それにしてもこの李逵はじっと我慢することのできない超短気のあばれ者。今で言えば超ド級の問題児。こんな部下も上手く使いこなす宋江。 いよいよ高大将が13万の軍勢を従えて梁山泊軍と対戦する。知略を用いて皇帝の軍勢を迎え撃つ梁山泊軍はこれを三度撃破。皇帝により招安を受けて都に上り、一件落着かと思いきや、そうは問屋が卸さない。何やらフツフツと騒動のタネが。まだまだ続くよ十巻まで。2020/07/01
ぽぽんた
4
1/30 108星招安の巻。後半の高太尉の負けっぷりに、「この人、ほんとに最強悪役か?」って感じ。とっつかまって、宴会の余興とばかりに燕青と相撲してぶん投げられてたしね。2014/02/09