出版社内容情報
梁山泊の一同，思案をこらして，棒をとっては天下無双の盧俊義を仲間に入れることに成功．次のターゲットは，蔡京の派遣した梁山泊平定軍の大将，人呼んで大刀関勝．あの三国志の英雄関羽の直系の子孫である．
内容説明
梁山泊の一同、あの手この手と思案をこらして、棒をとっては天下無双の盧俊義を仲間に入れることに成功。次のターゲットは、蔡京の派遣した梁山泊平定軍の大将、人呼んで大刀関勝、あの三国志の英雄関羽直系の子孫である。１０８人勢揃いに、あと一歩。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かごむし
16
宋江が身勝手で一人よがりな正義を主張するたび、こいつら誰かやっつけてくれないかなと、イライラしながら読んだ。それなのに梁山泊は謎の妖術を使うし、兵数の多寡を度外視して親分の数で物量攻撃するし、完全武装の官の正規軍が簡単に負けて、その大将は賊に投降してすぐに働いて活躍するし。読みながら、ずるいし、なんでもありかいとむかむかした。しかも、序盤で示唆された豪傑108人大集結に向けて、もう作者もめんどうくさくなっているだろうと思うような安易さで物語が進んでいく。巻が進むごとに精彩を欠く。読みやすいのだけが取り柄。2020/11/26
ドラマチックガス
10
盧俊義受難→VS関勝→北京大名府攻略戦→VS曾頭市→宋江と盧俊義のリーダー比べ→108星全員集合。相変わらず呉用の策略がエグい。基本的に相手の信頼などを踏みにじる作戦をたてるので、仲間から結構恨まれていそう。張清を相手に同じミスで負け続ける豪傑たち。こういうの、西遊記でもあったな。物語のスタートを華々しく飾った史進にかつての面影がまったくない。そして明らかに、宋江がまた余計なことをして大混乱に陥るフラグを立てている…2025/02/03
屋根裏部屋のふくろう🦉
6
例によって次から次へと現れる敵を攻略し、しかもその親分達を自分たちの仲間に取り込んで増殖を遂げる梁山泊グループ。張清、薫平が梁山泊軍の軍門に下り、これで梁山泊の将軍は108人になった。梁山泊軍団108人はすでに天書に書かれて集団で、ただの荒れくれの集まりではなく、義侠心の熱い者たちの集まりだという性格がはっきりしてきた。いよいよメンバーが揃った梁山泊、さてさてこの先どうなることやら。2020/06/14
qoop
6
一〇八人集結編。ここに来て濃いキャラ大挙登場だが、やはり最後の方にインパクトのあるメンバーを持ってこないと強手が削がれるということだろう。その中でも燕青、張清の二人は別格に趣味だった。燕青は透明感のある白い肌全体に彫物を入れた細マッチョで、歌・楽器・各地方の方言に通じた弩の名手。張清は石飛礫の達人で梁山泊メンバーを次々打ち倒す強者。しかし彼ら新規メンバーを梁山泊に加える計略が酷くて。まったく主人公側の謀じゃないよな…2020/03/13
syaori
3
ようやく108人そろいました。盧俊義の仲間入りのあたりは、盧俊義が一般人だっただけに酷さが際立ちます。盧俊義も燕青の言うことを聞かなかったりと大概なんですが。梁山泊入りを反対した安道全先生の妾は、好漢らしく張順が何とかしました（お察しください）。こちらもひどかったので気をとられているうちに、盧俊義のことを忘れていて、牢から救い出されたときには、この人まだ捕まっていたんだったという状態でした。でも108人集まるとテンションが上がります。梁山泊ライフも今が一番楽しいときかもしれないので満喫したいと思います。2015/10/19
