出版社内容情報
中国四大奇書のひとつとして知られる「金瓶梅」は,明の万暦中期(16世紀末)に書かれた全100回の長篇小説.物語の舞台は山東.時代は徽宗治下の15年間.西門慶という好色一代男を中心にして,世態人情,市民生活の万端をいきいきと写し出したところに,この作品のおもしろさがある.毎巻10回ずつを収める.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
28
「金瓶梅は、猥書なり」とは、本書の序の冒頭の言葉。「水滸伝」のスピンアウト作品。「水滸伝」は英雄豪傑の話に終始するが、それでも淫する話題が少々ある。その部分を思いっきり膨らませたというべきか。色恋の話だが、英雄も女や色、カネには惑う。小説的な展開は、やがて「紅楼夢」へと道を拓いた。 面白かったのだが、全10冊。挿絵が豊富。場面を忠実に描いているし、愁嘆場でもあるのだが、色事の真っ最中を描いているわけではない……のは残念。2019/04/30
屋根裏部屋のふくろう🦉
4
『西遊記』、『水滸伝』ときたので次は『金瓶梅』を。これも岩波で全10巻とボリュームがある。読み始めると止まらなくなる長編を読むのは楽しい。これもそのうちの一つなり。 『水滸伝』の中の書かれている武大、武松兄弟と淫婦潘金蓮、悪人西門慶の話の独立バージョン。すかさず第2巻へと突入す。2021/05/24
りんご
3
読む前は退屈しそうな予感だった。読んだら割とすらすらよめた。全十巻なんでゆっくり読もう2024/12/17
toutong
3
エロ本と聞いて読みはじめた。でもエロい部分は白文で書いてあった…。一巻はだいたい水滸伝の武松の回とかぶってたので、二巻からどうなるのか楽しみ。2013/06/10
こずえ
0
中国四大奇書。水滸伝のスピンオフ的なもので男と女のめんどくさい話。四大奇書とかいわれるし読んでみてもいいかも
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- 洋書
- Midnight