岩波文庫
辻浄瑠璃/寝耳鉄砲

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  • サイズ 文庫判/ページ数 215p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003190319
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「辻浄瑠璃」「寝耳鉄砲」は連作の2篇で,「風流仏」「一口剣」につぐ職人気質物である.幕末の風雲に乗じて活躍する一代の才子の出世物語だが,作者はこの才子の才と負けじ魂を愛しつつ鋭く批判する.恋愛心理の交錯はスタンダールの「恋愛論」を思わせる.執筆当時の作者の身辺を反映した「日ぐらし物語」を付す.解説=塩谷賛

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

15
「日ぐらし物語」で、ねぢくり博士が出てくる(33頁~)。○○サ、という口調が続くので、話し言葉から成るとわかる。論理学よりも、数学が大切なことを説かれる。「物は或勢力より追やらるゝ時は螺旋的にすゝむ」といふ のが真理だよ、と教えている(36頁)。「辻浄瑠璃」では、京都の話題も結構出てくる。文体は1文が長いので、読点が多く、ルビ付とはいえ、旧字体でもあり、読みづらい。第八では、虎吉生れついて発明の男。疾(とく)より人間(ひと)は嘘つきぢやと諦め、  2014/07/11

ヒラオカキミ茸

1
「有りとあらゆる美人どもを赤裸にして千疊敷に敷きつめの軟玉蒲團と名づけ、其中でおもふさまふんぞり返りて欠伸することも成るならばすべし」だなんて。私も殿方の六ツに割れた腹筋を切り取って縫い合わせた赤い蒲団で眠りたいわ。2013/03/10

コノヒト

0
オムニバスになっている『日ぐらし物語』が面白い。中でも『ねぢくり博士』を笑いながら読む。2020/04/06

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