岩波文庫<br> 遠藤周作短篇集

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岩波文庫
遠藤周作短篇集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003123416
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

遠藤周作は、「沈黙」「海と毒薬」等の長編小説で知られる。短篇小説には、追求したテーマ(人間の弱さ、信仰をめぐる葛藤、母、病と死)を、自分の実人生での体験に即しながら、再構成した作品が多い。遠藤文学の根本的動機と核心がある。「イヤな奴」「学生」「指」など、様々なテーマ、文体の作品から15篇を精選。

内容説明

遠藤周作(1923‐1996)は、「沈黙」等の長篇小説で知られる。しかし、短篇小説でこそ、人間の弱さ、信仰をめぐる葛藤、母への想い、病と死などに関わる人間の真実を、自分の実人生を凝視しながら追求した。遠藤文学の動機と核心がここにある。「イヤな奴」「その前日」「学生」「指」など、様々なテーマ、文体による15篇を精選。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

51
「船を見に行こう」の背景には家庭内で見てきた、親の不仲がある。それは子供の心を静かに削り、愛に希望を抱かなくなるのだ。「イヤな奴」もその場凌ぎの善性よりも見せ掛けだけの見栄や我が身可愛さが勝ってしまう情けなさが居た堪れない。「その前日」は手術前に隠れキリシタンを思う作者は拷問を耐え忍んだ者よりも転んだ者に思いを寄せる。これは『沈黙』執筆前に書かれたのだろうか?「私のもの」は個人的に悶絶した作品です。何故ならどんなに疎み、頑張って遠ざけようとしても親と同じ事をしているという、引き継がれる絶望が描かれるから。2024/10/27

優希

51
短編ならではの周作先生の想いが感じられました。人間の弱さや信仰に関する葛藤、人間の真実を凝縮して描けるのが短編なのですね。周作先生の文学の核がここにはあるような気がします。2024/07/21

ホシ

19
短篇15作品を収めます。遠藤文学の核心が詰まった一冊。「イヤな奴」は感涙した。『沈黙』『海と毒薬』といった代表作も短篇を読んでからの方が深く理解できると思います。詳細な解説があり、これも理解の一助となって良い。遠藤は西欧キリスト教と一定の距離を置き、日本人の心情に合ったキリスト教文学を大成した訳ですが、その内実は私には真宗のそれと大差がないように思える。遠藤作品を読むとしきりに「摂取不捨」という言葉が脳裏に浮かびます。まぁ私が親鸞ファンだからでしょうが…。未読の作品がまだあるので読んでいきたいですね!2024/07/12

ぷるぷる

3
どういう意図で編集されたのか分からない短編集。鬱にさせてくれる話ばかりで、このドヨーンとした読後感こそ遠藤周作だと再認識して嬉しくなります。ご自身の体験を元にした話が多くて癩病患者の方と野球した時に怖がって立ち止まったというエピソードが心に刺さる「イヤな奴」、後悔したり満たされない気持ちを持ちながらも家族や現状から逃げ出すことのできない「私のもの」、戦時中に日本に住んでいた外国人女性の生涯を書いた「箱」が好きです。どの話も自分の弱さとか醜さを内側から見つめさせられるようで、ある意味心が洗われるんです。2024/08/06

へい

2
遠藤周作という作家はキリシタン文学で「沈黙」と「海と毒薬」で西加奈子さんが影響を受けた作家という程度の認識だったけれど、書店に岩波文庫で出ていたため購入。その程度の知識だったので、先に解説を読んで遠藤周作の人生がどういうものだったのかを知った上で本編を読んだ方がよかったなと思った。最初の方は禁教だったり踏絵の話が出てきたので江戸時代が舞台なのかなと思っていたが、そうか戦時中でも敵性宗教だったから弾圧されていたんだなと認識の甘さに愕然とした。くだらない人間がくだらない理由でくだらない暴力を振るっていたんだな2024/10/17

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