岩波文庫<br> 夜と陽炎―耳の物語〈2〉

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岩波文庫
夜と陽炎―耳の物語〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003122136
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ベトナムで聞いた迫撃砲の轟音、死体が発する叫びと囁き、アマゾンで鳴り響くベートーヴェン―。記憶の中の“音”をたよりに半生を再構築し、精緻玲瓏の文体で綴る散文詩のような自伝『耳の物語』の後篇。芥川賞を受賞して作家となり、ベトナム戦争を生き抜き晩年にいたるまで、滔々と流れる茫洋たる過去を耳の記憶で溯る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いのふみ

3
「私」という語を使わず、自分を語るという手法が伝統的なものだったとは知らなかった。壽屋時代が仕事や同僚など、社会の喧騒に塗れながらも愉快に感じられるほどであるのに対して、作家専業時代は別人のような陰鬱さを感じた。何かに追い立てられているような焦燥も感じた。2019/09/15

さえもん

2
心は捉えようがなく捉えようとすると崩れてしまう。それを崩さずに言葉で表現しようとする。でも、言葉で表現しようとすると固定されてしまう。その苦闘が開高健の文章からは読み取れる。人間はこの苦闘を続けていくのだと思う。 初めて聴く音楽で鳥肌が立つ、でも、そのあとで何回聴いても初回のような圧倒された感じを体験することはできない。著者も同じような体験をしていて何か嬉しい感じがした。2022/11/26

がんもどき

2
なし崩しに結婚してもなんとかなってしまって、今より景気が良い時代だったのだなと思わされる。そしてその味を硫酸のようだと例えながらの酒浸り。飲まなければ生きていけないほど辛かったのか。妻子からの罵倒が読んでてきつかった。右半身に異常を抱えながらの結びには先の生活の不安しか感じられなかった。2020/06/24

chiro

2
開高健の自伝の後編。氏が作家として歩み始めてからの物語は物書きとして在る事に呻吟する姿が詳らかにされていて、内面を描く筆においても氏の表現力の強さ、確かさを感じた。氏がアイヒマンの裁判を傍聴していたのは驚いたが、氏が語るアイヒマンはアーレントが語った凡庸さを裏書きするものでむしろその凡庸さを際立てていた。最後にモーツァルトを通じて音楽の一回性に言及しているが、エリックドルフィーも同じことを語っておりなるほどと感じ入った。2019/06/07

まどの一哉

2
自分はあまりルポルタージュ小説を好むほうではなく、どちらかといえばインドア・妄想型の作風を愛する者だが、社会派小説やプロレタリア文学も好きだし、開高健の「自分の中には何もなく、ひたすら外へ向かう遠心力で書く文学」という動機も理解出来る。 ただ、ともすると世のルポルタージュ小説は文章としての魅力に乏しいものに出会うことがあって、まるで新聞記事を読んでいるのと変わらない寂しい印象だ。2019/05/30

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