岩波文庫
雪中梅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 235p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784003113714
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

政治家として活躍した末広鉄腸(1849‐1896)が明治19年に著した政治小説.尾崎咢堂が当時を回顧して序に述べているように,当時の政治小説中もっとも傑れた作である.明治初期国会開設前の政界を知る上に見逃すことができない小説である.さらに,主人公国野基とお春が互いに許婚であることを知らずに結ばれてゆく複雑なストーリーは,小説としてもいまなお一読に値するであろう.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鳴海 彬

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手持ちの本は昭和二十七年初版。本書が分類される政治小説といふ括りは今となつては……であるが、明治時代に於いては各種政治運動の広まりもあり、広く読まれ書かれた様である。詳しくは本書解題を参照されたい。といふよりも、本書の正に微に入り細を穿つ校訂は素晴らしい。当時の版の違ひによる表記の揺れ等も網羅してあるし、特に序文と本文の間に挟まれた解題は、著者の略歴、本書の立ち位置、時代背景を事細かに解説してあるので、いづれかに興味のある方は一読をお勧めする。

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