岩波文庫<br> 鏑木清方随筆集

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岩波文庫
鏑木清方随筆集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 293p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003111611
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

近代日本を代表する日本画家の一人であり,エッセイストとしても声価の高い鏑木清方(一八七八‐一九七二)の珠玉の随筆集.下町の風俗と文学をこよなく愛した清方が,元旦から大晦日まで春夏秋冬四季折々の風物への思いを綴った「宝船」「探梅」「花見」「菖蒲湯」「梅雨」「夏の女」「月の絵」「雁」等59篇を精選.清方自筆のスケッチを多数収録.

内容説明

近代日本を代表する日本画家の1人であり、エッセイストとしても声価の高い鏑木清方(1878‐1972)の珠玉の随筆集。下町の風俗と文学をこよなく愛した清方が、元旦から大晦日まで春夏秋冬四季折々の風物への想いをつづる59篇を精選。自筆のスケッチを多数収録。

目次

春(一陽来復;年始歳暮;正月の思い出;かきぞめ;宝船;春佗びし;探梅;如月小品;庭樹;雨声;大橋の白魚;花見;褪春記;きいろい花)
夏(若葉;菖蒲湯;端午;緑の雨;梅雨;内濠外濠;紫陽花舎閑話;つゆあけ;涼床語;『朝夕安居』;むぎ湯;夏の女;女人夏景;涼;野風呂;あさがお;涼味;ともしび;団扇と浴衣;ゆかた;土用前後;庶民の夏;郷愁の色)
秋(秋まだ浅き日の記;月の絵;身辺近事;こおろぎ;木犀;秋;障子;町の鑑賞;並木;東籬小話;菊)
冬(雁;火を懐しむ;冬がまえ;冬に向う;からかぜ;筑波が見える;入浴;雪)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

63
これはまだ人々の生活の中に風情という尊い徳の残っていた時代のお話。副題の「東京の四季」からもわかるように、著者の随筆の中から四季に関するものを収録しているのだが、これがまた滅法面白い。正月から冬まで一年の様々な自然や行事が描かれているのだが、画家の眼というか著者独自の感性がそれにとても馴染んで読んでいて心地よいのである。収録されている著者のスケッチがまたいい味を出しているし。例えば多数収録されている納涼の行事の数々、現在だとそのほとんどは失われ、我々の納涼はクーラだけになっている。何を得て何を失ったのか。2024/11/01

ヒロミ

59
美人画で著名な絵師・鏑木清方。美人画はもとより清方の淡い色彩で描かれた市井のスケッチが大好きなのだが、それを思わせるかのようなさり気なく、けれども流麗かつ端正な文章で四季を綴った清方流の歳時記とも言える随筆集。四季ごとに項目が分かれており清方が好きな夏の章は分量が多い。元旦の朝のおおどかさ、夏の日の葦簀越しの陽射しの眩しさ秋の月の儚さしんしんと冷える冬の夜。今はもう遥か遠くの面影となってしまったそれらの風景だが私はこの珠玉の随筆集から日本人の原風景としてたしかに享受することができた。季節も時も流れてゆく。2016/09/07

syaori

57
日本画家・鏑木清方の随筆集。副題「東京の四季」のとおり、筆者の見た東京の風物や随想を季節ごとに追ってゆく構成になっています。その画家としての美意識は随筆にも遺憾なく発揮されていて、月も朧な春の夜に船に引き上げられた網の雫かと見る白魚や、夏の夜の道端のむぎ湯の店のほの暗さなど、さらりと端正に書き流される「陋巷の風流」に目を奪われてしまいます。筆者も嘆くとおりそれらの風景は今では郷愁と共にあるものも多いのですが、初冬の火の恋しさや花見の心など変わらぬものもあり、どこか懐かしく身近な季節の移ろいを楽しみました。2018/10/11

零水亭

26
副題は「東京の四季」。春、秋が多いのかと思いきや、最も多くを占めるのはなんと夏!2023/02/18

あきあかね

22
 「私は一年中の時候に、そうわけへだてをしないほうで、早春もよければ、晩秋もよく、五月雨も好きなら霙もうれしいといったふうだが、青楓の嫋嫋として、牡丹くずるる暮春を過ぎて、菖蒲湯の、あの香わしい湯に浸って、緑の葉につつまれ、紅さしたその根に薫るにおいを深く吸い込むと、若々しい五月の気をつよく感じる。」 遠くなりゆく江戸、明治の東京の市井の情景を端整でいて詩情に満ちた筆遣いで描いた鏑木清方。清方は絵だけでなく、随筆の名手でもあった。昨今では耳にする機会も少なくなった、四季折々の雅やかな言葉が美しい文章で⇒2019/09/01

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