出版社内容情報
「これらのわたくしのおはなしは,みんな林や野はらや鉄道線路やらで,虹や月あかりからもらってきたのです.」ここには「風の又三郎」をはじめ,「セロひきのゴーシュ」「猫の事務所」「ざしき童子のはなし」「なめとこ山の熊」「グスコープドリの伝説」など,ふるさとの山や川に深く結ばれた作品を中心に十九篇を収めた.
内容説明
故郷の土と、世界に対する絶えざる新鮮な驚きの中から生まれた賢治の童話は、どの作品もそれぞれに不思議な魅力をたたえている。ここには「風の又三郎」をはじめ、ふるさとの山や川に深く結ばれた作品を中心に19篇を収めた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
52
ここにおさめられた童話の数々から故郷の自然が見えるようでした。独特のファンタジーがここには詰まっているのですね。2023/03/20
優希
49
どの作品も可愛くて、独特のファンタジーのようでした。ほっこり癒されます。2022/05/14
優希
46
再読です。子供の視点や喋る動物たちが自然と描かれていて不思議な魅力を感じました。故郷の山や川に結ばれたあたたかい童話集。可愛らしい童話にほっこりしました。2023/11/18
カブトムシ
46
私は、宮沢賢治は、今こんなに自分が有名で、作品が多くの人に読まれていることをお墓の中で知らずに眠っていると思いますが、いかがでしょう?彼は、自分の作品をまだ未完成と考えていましたから、死後に発表された作品が多いと思います。「どんぐりと山猫」が私は、「銀河鉄道の夜」の次に好きです。「風の又三郎」は、ユーキャンのCDに入っているので、何度も聴いています。生前に自費出版している作品があり、新聞にも取り上げられましたが、本はあまり売れなかったのでは?と思います。私は、前に「雨ニモマケズ」の全文を暗誦していました。
金吾
31
郷愁を感じる一冊であり、読んでいるとホッコリします。人と動物の区別はなく、童話として子供が読んだときに良い感じになるのだろうなと感じました。「鹿踊りのはじまり」「なめとこ山の熊」が好きです。2024/03/01