岩波文庫
淫売婦/移動する村落

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  • サイズ 文庫判/ページ数 228p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784003107225
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

無名の葉山嘉樹(1894‐1945)を一躍文壇の新進作家たらしめたのは,大正12年,獄中で書かれた「淫売婦」である.彼は初期プロレタリア文学の平板なリアリズムを破った風変りな作風をもって,その特異な地位を築いた.ここには「セメント樽の中の手紙」「労働者の居ない船」等の5つの短篇およびその作家的完成を示す長篇「移動する村落」を収める.解説=水野明善

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

久守洋

2
解説で水野明善が作品の選出に苦労したと述べているとおり、読むに堪えないものが多い。確か荒俣宏は、ここに収録されている『セメント樽の中の手紙』をホラーとして捉えていたが、最早そういった読みでしか葉山の著作は生き存えないのか。2010/03/27

あにこ

0
『淫売婦』が何と言っても良かった。彼の作品の中でも最高の出来だそうで。  主張したいこと、伝えたいことが腹ン中に確りあって、それが自然に文に滲み出るというのは一種の才能だろうと思う。『移動する村落』は中篇にするには中身が薄く、描写が不均質。2011/01/26

ヤマニシ

0
「ブルジョアの生きるために、プロレタリアの生命の奪はれることが必要なのとすつかり同じぢやないか。」(p12)2022/12/09

きょうすけ

0
プロレタリア文学なのでブルジョワ批判の作品なのですが、ヒロイックな精神が逆に他者を壊してしまうやもしれない、というあまりに文学的な主題も描かれています。我々は愛するあの娘よりも安っぽいヒロイズムの方が好きですから。みたいな考察をブログに書いています! https://ks-novel.com/inbaihu/-/17101/.html2021/12/09

猫森

0
読んでて辛すぎる。2019/03/17

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