出版社内容情報
明治43年処女歌集「酒ほがひ」を出し,その直截に感情を吐露した作風をもって,一躍官能派情緒の歌人となった吉井勇(1886‐1960)は,大正7年「鸚鵡杯」を出すまでその名声をほしいままにした.以後その歌風は重厚を加え,「人間経」「遠天」「玄冬」等で東洋的閑寂幽遠の境地に進み,「寒行」において「禅の如き」作歌三昧にふける.
内容説明
酒と愛欲の青春を詠い、明治末の青年男女を魅了した処女歌集『酒ほがひ』より東洋的閑寂の境地に至る『人間経』『寒行』までの自選歌集。
明治43年処女歌集「酒ほがひ」を出し,その直截に感情を吐露した作風をもって,一躍官能派情緒の歌人となった吉井勇(1886‐1960)は,大正7年「鸚鵡杯」を出すまでその名声をほしいままにした.以後その歌風は重厚を加え,「人間経」「遠天」「玄冬」等で東洋的閑寂幽遠の境地に進み,「寒行」において「禅の如き」作歌三昧にふける.
酒と愛欲の青春を詠い、明治末の青年男女を魅了した処女歌集『酒ほがひ』より東洋的閑寂の境地に至る『人間経』『寒行』までの自選歌集。