岩波文庫<br> 赤光 (改版)

岩波文庫
赤光 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003104415
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0192

出版社内容情報

生命への愛惜に裏づけられた強靭重厚なリアリズムで強烈な人間感情を詠出した画期的歌集.作者みずから定本とした改選版に,発表当時ひろく反響を呼んだ初版本(大正2年刊)を付載.新たに初句索引を付す.(解説=柴生田稔)

内容説明

万葉以来の日本的伝統と西欧近代の精神と、作者その人の生との完全な融合を示して、茂吉および『アララギ』の歌壇での位置を決定した歌集。強烈な人間感情の表出は一般文芸界にも衝撃を与えた。作者みずから定本とした改選版に、発表当時大きな反響を呼んだ初版本(大正2年刊)を付載。初句索引を付す。

目次

自明治三十八年至明治四十二年
明治四十三年
明治四十四年
大正元年
大正二年
初版赤光

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

宵待草

62
斎藤茂吉の此の第一歌集『赤光』は、1913年の初版から既に111年を経て居ます。 しかし変わる事無き、短歌と云う文学の気高さや素晴らしさを詠う歌集です。 私の好きな『ふらんす堂』の、短歌シリーズの蔵書の一冊、歌人:大島史洋の編んだ『斎藤茂吉の百首』を隣に開きながら再読しました。 昨年6月に『文学セミナー 斎藤茂吉と万葉集』の、受講時にも感嘆したのは、斎藤茂吉の古典研究でした。 万葉集:約4500首の膨大な量の和歌を読み込み、研究された『さびしの伝統』や『万葉秀歌』の、執筆に於いては多忙な精神科医の ⇒続く2024/11/06

1.3manen

19
ひたすら歌から成る。「山深く ひた入り見むと 露じもに 染みし紅葉の そこに水たぎち見ゆ」(30頁)。これからの季節。今は台風の風雨だが、身が引き締まる感じの歌だなぁ。「赤光(しゃっこう)の なかに浮びて 棺(かん)ひとつ 行き遥(はる)けかり野は 涯(はて)ならん」(80頁)。人生の儚さ。「うづ高く 積みし書物に 塵たまり 見の悲しもよ たどき知らねば」(99頁)。積読か。というか、書棚の本も結構ほっとくと埃たまるな。「諏訪のうみに 遠白く立つ流波 つばらつばらに 見んと思へや」(134頁、初版)。湖。2013/10/15

fishdeleuze

11
岩波文庫版の表紙に「強烈な人間感情の表出は一般文芸界にも衝撃を与えた」とあるが,初読時,どちらかと言えば理知的であり,これが衝撃的な人間感情の表出なのだろうか?と訝った。しばらくおいて再度読み直しているとそうではなく,歌という型のその奥に激烈な感情が血液のように流れているのかと思うようになった。言葉によって型からスパっと溢れ出る鮮やかな血液のような激しい,生の感情。歌という型があることにより作者の激しい感情がより際立っている。歌というものを読み始めて日が浅いため,またしばらくしたら感じ方が変わるのだろう。2012/10/29

浦和みかん

4
第三版赤光と初版赤光が収録されている。私は初版を読んだ。万葉調のリズムは心地良い。取材の点では、こんな些末なことまで歌にするのかと驚かされた。2016/09/07

ゆきろー

3
久々によんだがやはり「死にたまふ母」の疾走感というか連作の凄まじさは圧倒的。2015/06/27

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