岩波文庫<br> 大つごもり・十三夜

個数:

岩波文庫
大つごもり・十三夜

  • ウェブストアに10冊在庫がございます。(2025年01月24日 23時28分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 184p
  • 商品コード 9784003102527
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

二円の借金を返さねば年越できぬ伯父のために,主家の金を盗むお峰の心の動揺をつぶさに描く『大つごもり』のほか,『十三夜』『ゆく雲』『うつせみ』『われから』『この子』『わかれ道』を収録.けだし一葉は,路地裏の世界に貯えられた怨念を,明治社会の陽の当る場所につきだすことを辞さなかった街の語り部であった.(解説 前田 愛)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

75
夫婦、親子、姉弟、恋人など様々な関係における愛情を、時勢を踏まえた男女観で描写。涙、笑い、そして皮肉アリ。”涙”は『わかれ道』。湧き出る真情の交錯。時に交わらない時勢のもどかしさと、世知辛さの余韻が印象的。”笑”からは、直球の『この子』。赤ちゃんの笑顔、無敵でしょう!そして、”皮肉”。まずは『大つごもり』。自然に宿る神か、時勢の”軍神”(石之助)かを問う形で、日常生活における小さな願い事への祈りを大切に!と訴えている気がする。因みに、『十三夜』に登場する男女の対照的な描写もシニカル。2019/02/21

シュラフ

27
樋口一葉はつ読み。はじめは句点までなかなか行きつかない長い文章、また現代においては用いない多くの言葉に悪戦苦闘しつつ読みすすめる。我慢の甲斐あり、その作品の魅力に触れることができた。タイトルの「大つごもり」「十三夜」はじめみんなよかった。この世は"憂き世"であり、生きていくことは辛く哀しい。だけどそんな"憂き世"を頑張って生きていく彼女たちはけなげであり、その生きざまには同情と共感をおぼえる。わずか1年2ヶ月の間に多くの名作を生み出したこの樋口一葉という女性作家は日本文学界における奇跡といっていいだろう。2016/06/11

tsu55

23
2021年最後の日を大晦日にちなんだ小説を読んで過ごそうと思ってこの本を手に取った。「大つごもり」は一葉の作品には珍しく洒落たオチがある話なので、そのまま落語の人情噺にできるんじゃないか、誰か演ればいいのにと思いながら読み終えたが、後で調べたら既に落語になっていたようだ。圓橘師匠の噺、機会があったら聴いてみたいな。 一葉の晩年、奇跡の14か月と呼ばれる期間に書かれたものうち、表題作の「大つごもり」「十三夜」を含む7つの短編が収められている。2022/01/04

あきあかね

23
 トルストイのアンナ・カレーニナは、「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである。」という一文から始まるが、樋口一葉のこの短編集も様々な形の不幸が変奏されている。 ままならない人生、一時はそれに抗おうと反旗を翻しても、結局は世間のしがらみや酷薄な運命によって絡みとられてしまう。何か大きな奇跡が起こって道が拓けるということはなく、艱難辛苦を経て25歳で夭折した一葉の透徹したリアリズムがある。 国文学者の前田愛は解説の中で、「路地裏の世界にたくわえられた⇒2021/11/13

fseigojp

19
大つごもり:江戸落語の人情話のような世界 十三夜:出世に邪魔になった妻をいじめる話、あわれ2019/07/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/469894
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。