出版社内容情報
逍遥の出世作として著名なこの書は,「小説神髄」の主旨を実証的に示すために書かれ写実主義小説の第一声として明治文壇に清新の気を注入した意義深い作品.当時の書生生活の雰囲気を如実に描写し,勧善懲悪という従来の小説手法から離れ,新機軸を出したもので,文学青年の多くがこの書に啓発された.明治18年刊.解説=柳田泉
内容説明
学生小町田粲爾と芸妓田の次とのロマンス、吉原の遊廓、牛鍋屋―明治10年代の東京の学生生活と社会風俗を描いた日本近代文学の先駆的作品。坪内逍遙(1859‐1935)は勧善懲悪を排して写実主義を提唱した文学理論書『小説神髄』とその具体化としての本書を著し、明治新文学に多大な影響を与えた。
1 ~ 1件/全1件



