出版社内容情報
本巻には食べ物,食器,傘,履物,駕籠,芝居,劇場のことなどについて記した巻之三十から後集巻之五までを収録.巻末に,幕末期の物価高騰について論じた『固根辨』と詳細な全巻索引を収録する.図版多数.(全5冊完結)
内容説明
天保8(1837)年に筆を起し三十年間かけて書き上げられた近世風俗史の基本文献。本巻には食べ物、食器、履物、駕篭、芝居のことなどを記した巻之三十から後集巻之五までを収録。巻末に『固根辨』と詳細な全巻の索引を付す。図版多数。
目次
巻之三十(傘・履)
後集巻之一(食類)
後集巻之二(雑劇補)
後集巻之五(遊戯拾)(欠)
後集巻之三(駕車)
後集巻之四(雑器および嚢)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
2
駒下駄にもいろいろな形があるのだとわかる(50ページ~)。温泉街でからん、ころん、というのが定番だと思うが、そんな風情が今の殺伐とした世の中には必要なのではないかと思う。また、膳にもいろいろな形があるのだなぁ(70ページ~)。別巻で見たように、相撲の番付と、雑劇のとあまり違わないというか、この雑劇の方がかなり墨が濃くてなかなか文字解読は困難(168ページ~)。索引が最後にまとめて掲載されているので、気になる言葉をもう一度、参照し直すといいだろう。それにしても、日本文化の手づくり感が楽しめるシリーズだった。2012/12/21
人生ゴルディアス
0
江戸時代後期の風俗誌。各項目ごとに、江戸、京阪についての説明がある。たとえば、江戸では粥は病気のときにしか食わないとか、京阪なら普通に朝飯で食べるとか。図版がものすごく多用されているのもすばらしい。執筆に何十年かかかったらしいが、むべなるかな。2012/01/04
LOHASPO
0
これはおすすめ。要するに江戸時代の百科事典です。2010/03/23