出版社内容情報
二百冊にのぼる洒落本を漫読,時代・風俗をみるに足る一節を興の趣くままに書き抜き,それぞれに感想や考証を記した気楽に楽しめる江戸ばなし百科.書名『砂払』は,洒落本の異名を蒟蒻本といい,蒟蒻には体内の砂を払う功能があるというところに由来する.著者(一八五〇―一九二八)は,最後の幕臣の一人であり,考古・民俗学者で江戸学の先駆者.
内容説明
洒落本漫読の楽しい気分を満喫できる江戸ばなし集。しゃれことば、悪口、童歌、酒代等の飲食代金、子どもの遊びなど、江戸のことばや社会の諸相を明らかにしてくれる小百科でもある。新たに発見された自筆原稿を底本とし、巻末に詳細な書名・人名・事項索引を付した。
目次
権蒟蒻・左
権蒟蒻・右
残蒟蒻