出版社内容情報
表題は「睡りを醒まして笑う」の意味で,落語家の祖,安楽庵策伝(一五五四―一六四二)和尚が説教用に編集し,京都所司代に献呈した戦国笑話の集大成.八巻,千三十余の笑話を収めた質量ともに一級の笑話集で,説話研究上の好資料でもある.また,近代の落語に多くの材料を提供した最古の咄本としても高く評価されている.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akihiro Nishio
6
落語の祖と言われる安楽庵策伝がまとめた小話集である。現代でも少し手を加えれば使えそうなネタも多い。しかし、当時の教養、方言、言葉の言い換えなどが、現代と全くことなっており、正直半分は理解できない。それでも、各編とも多少解説も加えられているので、当時の社会背景が見えてるので、それなりに楽しめる。驚くべきは、大衆向けの講話だというのに、笑えるために求められる教養のレベルが高いこと。当時の人は、こんなにレベルが高かったのだろうか?2015/05/22
かっぱ
2
流石に落語の祖と言われるだけあって、そのまま落語になりそうな小話的なものが多いです。策伝は、こういう笑いを交えた話で、仏教を説いていたのだろうと想像できます。 誓願寺では、現在でも毎月1回素人の落語会が開かれています。阿弥陀如来坐像の横で聴く落語というのも味わい深いものです。2011/05/28
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