岩波文庫<br> 南総里見八犬伝〈1〉

  • ポイントキャンペーン

岩波文庫
南総里見八犬伝〈1〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003022412
  • NDC分類 913.56
  • Cコード C0193

出版社内容情報

伏姫割腹のおり光を発して飛び散った八個の珠数玉.ゆっくりと物語が進行するに従い,それぞれに一個の玉を持ち八方に生い立った八犬士の面々が,一人また一人と登場してくる.雄大・複雑な筋立て,リズミカルな文章,興趣を添える挿絵が,読者を『八犬伝』の世界へと誘う.作者はこの作品に二十八年の歳月を費やした.

内容説明

馬琴(1767‐1848)が28年の歳月を費やし、心血を注いで創りあげた伝奇小説の巨篇。雄大・複雑な筋立て、リズム感あふれる文章、さらに有名な絵師の手に成る挿絵が興趣を添え、あやしい魅力をたたえて読者に迫る。第1、2輯を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

70
戌年に犬の本をと実は昨年末から読み始めていた八犬伝、なんと12巻の超大作。時代背景はかなりややこしいが、愛犬八房を伴って山に籠っていた里見家の伏姫が、身の潔白を証明するために自害、彼女が身につけていた数珠の八つの水晶玉が飛び散ってようやく話が大きく動き始める。その数年後、最初に現れる八犬士は、美貌の女装少年犬塚志乃。美貌、女装、孝行少年で読み手を強く引きつける算段か。江戸後期の文体は浪曲のようで、目で読むより声に出して読むほうが分かりやすい。2018/01/01

マッピー

10
時に音読したりしながらコツコツと読んでいたのが、これ。 本を開くとまず解説。 それから凡例、第一巻の分の話の筋、第一巻の分の主要人物一覧、序文、10回分の目録となっています。 10回分で一輯。 この本は二輯分を収録しています。 さて、明治の頃までは、読書というのは音読だったそうなのです。 つまりこの本も、音読にたえる文章、文体であると、文庫最後の「『八犬伝』を読むために」に書いてありました。 な~んだ、音読して気持ちいいのは当たり前だったのか。 2016/06/21

テト

5
なかなか面白かった。少し読みにくさはあるけれども、表現は色鮮やかで、登場人物の思考や躍動感がたまらなかった。単なる勧善懲悪ではなく、苦しみながらも状況を打開しようと、時には誤った事も起こしてしまうが、その中でのもがきを描いて、そんなに上手くいかないよね、というリアルな共感や生き方の粋を感じとることができた。二人の八犬士の登場からの展開も楽しみ。2022/06/09

泰月

5
滝沢馬琴すごい。江戸時代にこんなに面白い本が出版されていたとは。さすがに読みきるのに時間がかかったけれど、平安時代の古文ほど 読みにくくないのが良い。八犬士もやっと二人登場したところ、次の巻も楽しみ。2018/04/22

ゆか

5
細かい言葉につまりながらも、流れは掴めるのでそこを楽しみながら読了。1巻は義実の国取り~信乃と荘助が兄弟の義を結ぶまでの第1回~第20回まで。2015/02/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/379237
  • ご注意事項

最近チェックした商品